山梨日日新聞/山梨放送のグループ会社が、WEB広告運用を事業化!全ては地域密着クライアントのニーズ変化に対応するために −山梨ニューメディアセンター社のShirofune導入事例−

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明治5年に創刊された日本最古の地方紙、山梨日日新聞と日本テレビ系列の山梨放送を中核とする総合情報メディアグループの山日YBSグループ。同グループのICT部門としてスタートした株式会社山梨ニューメディアセンターは、昨今のWEB広告需要の高まりから広告運用の代行事業「AdBind(アドバインド)」を開始しました。

当初はシステム開発やWEB制作の傍ら、自社のクライアントだけに展開していた広告運用が「事業」へと成長した背景にはShirofuneの導入がありました。

同社が広告運用代行事業を始めるまでの変遷、Shirofuneの導入背景と成果についてお話を伺いました。

【課題】
・グループ会社からWEB広告の運用を任せたいと依頼が来たものの、社内の人的リソースの不足から依頼を受けられない状況

【解決策】
・Shirofuneを導入することで人的リソースを追加することなく運用可能に

【成果】
・日々の予算管理が楽に運用
・1日かけて行なっていたレポート作業がクリック一つに簡略化
・新人でも1日で入稿作業ができるように
・クリック単価が1/5に改善
・グループ会社案件で成果が出たため、広告運用代行事業として全国展開を開始

総合メディアグループのICT部門から分社、そして広告運用代行事業へ参入

事業局 局長 上野 仁 様

−事業内容をお聞かせください。

上野 仁 様(以下、敬称略)
山梨の総合情報メディアグループ、山日YBSグループの中のシステム開発・ネットワーク・インフラを担うICT部門から弊社の成り立ちは始まっています。元々はICT部門という一部門だったところから、だんだんと民間企業や官公庁、外のお客様が増えてきたことから2005年に株式会社山梨ニューメディアセンターとして分社・独立しました。

弊グループ・山梨日日新聞の県内世帯普及率は県都・甲府市では全国トップクラスですが、環境の変化に対応しながら紙媒体だけでなく、電子版の展開も行い読者のニーズにこたえています。

紙媒体、Web媒体のそれぞれの優位性を組み合わせた相乗効果で普及させていく、その手段の一つとしてWEB広告を使うという動きが出てきています。

また、弊グループ内には広告代理店が存在しています。当然、新聞社・放送局への出稿がメインの広告獲得になりますが、ここでも昨今の情勢からWEB広告に出稿したいという声を広告主様からいただく機会が増えてきました。

これまでは広告代理店が社内で運用をしていたのですが流石にかなりの件数になり、内部でこなすことが困難な状況になってきていました。そこで、もともとグループ内のICT部門であった弊社に広告運用をやってもらえないかという相談がありました。

弊社でもシステム開発やWEB制作でお取り引きのあるクライアント様から同様の要望をいただいており、多少はWEB広告の運用を行なっている状況でした。

ただ、本格的なサービスとして引き受けるには人的リソースの問題もあり、効率の良い運用方法を模索している状況でした。

Shirofune導入の決め手は「人的リソースに頼らない広告運用ツール」だから

事業局 企画事業部 石井 壮 様

−当時はどのように広告運用されていたのでしょうか?

石井 壮 様(以下、敬称略):
WEB制作の片手間で、要望のあったクライアント様の運用を行なっていました。

依頼があれば出稿する、という状況でこちらから積極的にWEB広告の提案をすることはありませんでした。WEB広告の運用は手動で毎日管理画面を見て、レポートも毎月手作業で作っていました。

かなり非効率な形で行っており、これをサービスとして提供するのはリソースの問題で厳しい。本格的にやるなら人を増やすか、ツールを使うかしかないと考え、調べていたところShirofuneを知りました。

−Shirofune導入の決め手は何でしたか?

石井:
Shirofuneホームページの導入事例で、実際に代理店さんが使っているという声が説得材料になりました。

レポートがラクにできて、予算管理がストレスなくできるという点もメリットが大きいなと。手動でやっているとどうしても、毎日、毎月、予算がどれだけ消化できているかが非常に気になります。

2ヶ月間、無料でトライアルできるということで試して見たところ、予算管理の機能が素晴らしかった

これだったら人を増やさずに広告運用をサービスとして提供できるのではないかと手応えを感じました。

予算管理やレポート作成工数を大幅に削減!新人でも1日で入稿可能に

−Shirofuneを本格的に導入してからの印象・感想を聞かせて下さい。

石井:
日々の予算管理がダッシュボードで確認できるので、そのあたりの不安がなくなったことは大きいです。

以前は1日かけて行なっていたレポートの作業も簡単になった分、クライアント様の要望により応えていったりと、コミュニケーションを多くとるという本質的なことに時間が割けるようになってきました。

また、今までは経験がある人でなければ入稿作業ができませんでしたが、Shirofuneの管理画面が非常に見やすいので、全く経験のない人でも少し説明をすればすぐに入稿作業ができるようになりました。

−特に役立っている機能はありますか?

石井:
機能として特に素晴らしいなと思うのは、グループごとに予算が分けられるところです。キャンペーンを予算グループとして分けて、それぞれの予算管理をしてくれるところが非常に助かっています。

毎日のレギュラー広告以外にも単発のキャンペーン広告を時折扱うのですが、手動であれば媒体も多岐にわたり煩雑になります。そういった場合も楽に運用ができるのでShirofuneなしではやっていけない状況になっています。

また、媒体を横断したレポートが出るのも助かっています。一つの媒体に絞ったレポートも出せますし、予算を別にしたいお客様にもすぐにレポートの対応ができるのは大きいです。以前は1日がかりの作業だったので。

クリック単価1/5と効果も大幅に改善

−広告効果の面ではいかがですか?

石井:
私がやるよりもクリック単価が安く運用できる点が非常に魅力的だと思います。クリック単価が安くなれば母数が増え、獲得数も増えます。

例えばいま運用している案件にテナント募集の広告があります。私が運用したら100円前後のクリック単価になってしまうと思うのですが、20〜30円という1/5の価格で取れています。その分、獲得数が増えて非常に助かっています。

他にも様々なキャンペーンを運用していますが、どのキャンペーンでもクリック単価は下がっています。間違いなく、私が運用するより安いクリック単価で効果も安定して出ています。

今年の1月からは広告運用代理事業を全国展開

−Shirofuneを活用した、今後の事業の展望についてお聞かせください。

上野:
Shirofuneを導入して広告効果も上がり、運用も人を増やすことなく回せることがわかり、実際にグループ内でも実績をあげることができたので、「AdBind」という事業としてWEB広告の運用代行を始めました。

今年の1月からはグループ内に限らず、全国的に代理店さんを増やそうと営業活動をしているところです。我々もそうだったように、小さな代理店さんはWEB広告専用の人員を確保することが難しい状況にあります。

困っている代理店さんに向けて、クリエイティブな部分はこれまでの素材や知見を活かして、運用の部分は弊社にお任せいただけませんか?という形で代理店募集をしています。

AdBindでは掲載金額や掲載期間の縛りを設けていません。弊社グループの代理店ではイベント案件も多いのですが、イベントは短期の集客ニーズです。

掲載期間の縛りがないことで、他の代理店さんのニーズにも応えることができます。また掲載金額に縛りを設けていないのも、地域密着クライアントさんのニーズに応えるためです。

5万円でも10万円でも、少ない金額でもやっていただきたいと思っています。少額からテスト的に使っていただくこともできます。これまでもグループ内の多様なニーズに応えられる体制を作ってきたので、どんな形でも相談いただきたいなと思っています。

<取材・文=藤井恵>

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