広告の基礎/成果が出ない原因をサポートプランで学び“三度目の正直“で広告運用のビジネス化とアップセル提案を実現した、WEB制作会社社長の挑戦 〜株式会社うぇぶ屋のShirofune導入事例〜
- 株式会社うぇぶ屋 代表取締役 宮迫 功次 様
埼玉県熊谷市でホームページの制作を請け負う株式会社うぇぶ屋はクライアントからの要望で過去に2回、WEB広告の運用にチャレンジするも、担当者の離職や手間の問題から本格運用に至らずにいました。
しかしコロナ禍でクライアント要望がさらに増加。また昨今のフリーランスの台頭で制作だけに特化していくことに危機感を感じ、Shirofuneを導入してWEB広告を請け負う決断をしました。
運用経験のない社長自らが担当し、運用をスタート。思うような広告成果が出ない中、Shirofuneのサポートを通じてアップセル提案をすることの重要性を学んでいきました。
広告が起点となって制作案件が増加する好循環を生み出すまでの苦労、Shirofune導入の経緯や成果についてお話を伺いました。
【課題】
・クライアント要望で過去に2回、WEB広告の運用にトライするもノウハウや人的リソースなどのパワーが足りずに断念
・クライアントからの出稿要望がコロナ禍でさらに増加してきたが、人手が足りず応えられない
・社内に専任のWEB広告経験者がいない
・サイト制作だけに特化した事業展開への危機感が増加
【解決策】
・Shirofuneサポートプランを導入し、社長自らが運用
【成果】
・広告運用における手間を90%カット
・サポートプランで広告運用のポイントを学び、安定的に効果創出ができるように
・さらなる効果創出を目指してアップセルの提案営業に注力し、受注数の増加
・広告を軸に制作物の発注も増加
クライアント要望で過去に2回、WEB広告にチャレンジするもパワーが足りず断念
−事業内容をお聞かせください。
宮迫 功次 様(以下、敬称略)
埼玉県の熊谷でホームページの制作業務を請け負う制作会社です。地場のクライアントさんが7〜8割 で、創業12期目になります。社員は私を含めて10名。私ともう1名が営業を行い、商談までを担当した後は8名のデザイナーが進行します。
制作会社は今、フリーランスの台頭により制作案件だけを請けていては厳しい状況に直面しています。副業やダブルワークのデザイナーが増えている中、サイト制作だけに特化していては生き残れません。DXの波は確実に押し寄せているものの、地方にはデジタルに強い人間が少ないと感じます。
地方でこの領域を手伝える、クライアントから一番近くにいるのが制作会社だと思っているので、なんとかDXに対応して行きたという思いがありました。
−WEB広告はもともと運用されていたのでしょうか?
宮迫
過去に2回、お客様からの要望でチャレンジしました。制作会社なので広告を出すために必要なものはすべて作れますし、お客様からしても1つの会社にまとめて依頼できた方が楽なのは間違いありません。
1回目は私がやってみたのですが、ものすごく手間がかかるんですよね。1社を担当するだけでいっぱいいっぱいで、複数案件を受けようにも受けられない。それでいて成果をきちんと出していけるかというとそう簡単でもなく。人手がないと厳しいと早い段階で見切りをつけました。
2回目はWEB広告に強い人間が入社をしたので再チャレンジしました。ところがうちのような会社だと任される案件の運用額は少ないものの、かかる手間は同じです。やはり複数案件は受けられずコスト感も合わない。そうこうしているうちに業務過多が引き金となって担当者が退職してしまいました。
クライアント要望が増加し、三度目の正直でShirofune導入へ
−2度の失敗を経て、3度目のWEB広告にチャレンジされた経緯を教えてください。
宮迫
コロナ禍もあり、お客様からデジタル広告を出稿したいという要望が何件も来るようになりました。基本、お断りしていたのですがいいツールが出てきていると知りました。自動で運用してくれるみたいなので調べてみよう、と。
いくつか調べていく中でShirofuneのセミナーに参加し、導入を決めました。これなら運用の属人化を防げるだろうと思いました。誰かが辞めると事業としての継続が難しいとなると、お客様にも迷惑をかけてしまいます。ずっと見張っていなくても運用を自動化できるところ、ツールとしての難易度が高くないところも選定理由です。
あとはセミナーにShirofuneの岩井さんが登壇されていて、この人にサポートをしてもらえれば間違いないだろうと思い、岩井さんのサポートとセットで導入を決めました。
手間は9割減。改善提案に注力し、広告予算は倍に
−実際にShirofuneを導入されてからの感想を聞かせてください。
宮迫
予想通りというか、狙い通りでしたね。手間は以前と比べて9割ほど減ったように思います。初期設定さえしてしまえば、後はShirofuneが運用してくれるので。
−広告効果はいかがですか?
宮迫
効果はかなり出ています。Shirofuneにお任せすることで手間を抑えながらしっかり効果が出るので、提案に時間を割くようにしています。月に1回、クライアントと定例でミーティングをしているのですがShirofuneのレポートを使って現状報告と改善提案をしています。
岩井さんから教えていただいたインプレッションシェアをお見せし、競合がどういう広告を出しているのか共有しています。競合はこれくらい出稿していて、うちは予算が足りないことでロスしていると現状を説明すると「じゃあもっと増やしてみよう」と広告予算を増額していただけることがほとんどです。実際に広告予算が増えたことで広告の成果もぐっと伸びました。
Shirofune岩井
最初は10万円の予算と言われたら、その予算の中で何とかしてあげたいという気持ちが宮迫さんの中ですごく強かったように感じています。
ただWEB広告には競合がいるので、競合が30万出しているところに、10万で単純に配信して勝つというのは難しい。言われた金額で何とかしようとすると消耗戦になってしまいます。10万円以上の予算を捻出いただくことで、より効果的な広告効果を得られる可能性が高い、という前提をサポートの中でお伝えしていきました。
宮迫
そう、最初は10万円の予算をいただいたら30万円分の成果を出さないと自分たちの価値がないと考えていました。でも、10万円で3倍の成果を出すことは広告の世界では難しいと教えていただきました。実際に予算を増額いただいた案件で効果がものすごく上がり、その意義を実感しましたね。
僕らは制作会社なので、いただいた予算の中で何とかするという感覚が根付いていました。そこを論理立てて違うよ、というのを岩井さんから教えていただきWEB広告の基本的な考え方を習得していきました。
Shirofuneの使い方だけじゃない。成果が出ない理由、WEB広告の考え方を教えてくれるのがサポートプラン
−サポートプランを通してWEB広告の理解を深められたのですね。改めてサポートプランの感想を聞かせていただけますか。
宮迫
WEB広告に精通している方は別として、そうでない方はサポートプランをつけないと厳しいのではないかと思います。
そもそもスタートの媒体の設定で、結構な確率で躓くのではないかと。あとサポート頂けるのはShirofuneの使い方だけではない、というのがポイントではないでしょうか。Shirofuneの使い方に付随したところを網羅的に教えて頂けるので、効果が早く出るように思います。
岩井さんとは定例の場を持っていたのですが、毎回この辺で困っているだろうなというところを先回りして議題にしてくださり、そうそう、そこそこ!と思ったことが何度もありました。WEB広告がメイン事業ではないので日々に忙殺されて忘れてしまう時もしっかりリマインドをかけてくださるので助かりました。
私たちを含め、広告の経験が少ないうちは成果が出ない理由がわからないわけです。なぜ10万円で成果が出ないのか?広告の打ち方が悪いのか?出す場所に問題があるのか?時間帯を間違えているのではないか?属性を間違えているのではないか?と堂々巡りです。
そんな時にそこじゃないですよ、予算が足りないんですよとアドバイスをいただきパッと視界が開けました。ここを攻めればいいんだ、というのがわかり、その通りにすると成果が上がるわけです。プロの視点で考え方を教えて頂けるのはとても大きかったです。
レポート機能、わかりやすいUIに改善カード。これならメンバーに引き継げる
−Shirofuneで役立っている機能について聞かせてください。
宮迫
レポート機能が素晴らしいです。全部出力するとものすごい枚数になるほど、様々な角度で分析してくれます。それでいてこちらの作業はクリックするだけです。簡単に精度の高いレポートが出せるので、お客様との定例でもフル活用しています。
またUIがわかりやすく、簡単で使いやすいです。今回は私が使ってみましたが今後は社員に引き継いでいかないといけません。そうなった時もこれだけ簡単にできるなら引き継ぎもしやすい。予算もキーワードも一元管理できて手間も本当にかかりません。
あとは改善カードが非常にありがたいですね。Shirofuneからの提案がカードとして表示されて、それをこなしていけば運用ができる状態にまで持っていけます。これによって人的な作業が9割方カットできています。
年々効果が落ちていく折り込み広告とポスティング。WEB広告が新しい打ち手に
−WEB広告を開始して効果も出始め、クライアントさんからはどのような声が届いていますか?
宮迫
あるクライアントさんでは、これまで手段として活用してきた折り込み広告とポスティングの効果が下がり悩まれていました。新聞が読まれなくなり折り込み広告が効かなくなり、ポスティングにシフトしたのが2〜3年前です。
そのポスティングも効かなくなってきています。マンション側で広告お断りと貼られていると配ることもできず、紙ベースでの情報がどんどん届かなくなってきています。地元のフリーペーパーも発行当初は効果があるのですが、内容によっては時間とともに読まれなくなり効かなくなってくる。そうするともうデジタルで届けるしかなくなるわけです。
こういった流れがコロナ禍で顕著に出てきているように感じています。
折り込みやポスティングで反応が得られなくなってきた、デジタルに予算を入れたら効果が出始めた。よかった、ようやく次の打ち手が見つかったという声をいただいています。紙の予算をデジタルに配分していく動きもどんどん加速していますね。
広告を起点に、制作案件が増加。クライアントの喜びがやりがいに繋がる
−WEB広告を始めたことで社内に変化はありましたか?
宮迫
制作会社は作ることで売り上げが上がるので、いかに制作案件を増やすかがテーマです。この作るきっかけがWEB広告を軸に増えていっている肌感覚があります。
今まではウェブサイトを一から作りましょう、リニューアルをしましょうという提案しかできなかったのですが、バナー広告を打つとなるとバナーが必要です。サイズ展開も多岐に渡り、全て作らなければなりません。また広告を踏んだ後のランディングページも必要です。広告を起点に制作に携わらせていただくチャンスが格段に増えました。
また広告を通じてユーザーの反応、お客様の喜びの声がダイレクトに届くことでやりがいにも繋がっています。
今後はこれまで私がやってきたShirofuneでの運用をメンバーにしっかりと引き継いでいきたいと考えています。私自身、自分が理解していないものをメンバーに任せることがすごく嫌で、まずは今回、自分がやってみることにしました。やってみて理解ができたので今後はそれをメンバーに引き継いでいきたいです。
今後の道筋が見えてきたことはこの半年の大きな成果だったように思います。
お客様からの期待も日々感じています。本当にありがたいですが、要望に応えるために社員数を倍にできるかというとできませんし、WEB広告に強い人を引っ張って来れるかというとそれも難しい。今のメンバーとともに成長しながら体制を整えることで多くのご依に応えられたら嬉しく思います。Shirofuneがあればやっていけるので、今後も活用していきたいです。
−ありがとうございました。
Shirofuneサポート担当岩井より
制作会社はこのまま制作だけを請け負っていては厳しい。健全な危機感を持たれていた宮迫さんだからこそ、Shirofuneを見つけ導入いただいたのだと思います。
まずは自分が理解しないことには、と社長業と二足の草鞋でShirofuneを活用いただきました。担当者が辞めると事業がストップしてしまうという会社としての痛手をShirofuneでカバーし、この半年間で広告運用が事業として成長をし続けていることがサポート担当としてとても嬉しいです。
今後は宮迫さんが得られた知見を従業員に引き継ぎ、さらなる成長をされることを確信しています。
<取材・文=藤井恵>