コロナ禍の広告運用は、タイムリーな対応が必須。広告代理店による運用から内製化に踏みきり、広告効果の改善を実現 〜アクティア株式会社のShirofune導入事例〜
- カジタク(アクティア株式会社) 自社ECグループ 片桐様 日比谷様
イオングループの会社である株式会社アクティアは、プロのハウスクリーニング、宅配クリーニング、家事代行、整理収納、片付けなど家事の宅配サービスを提供する「カジタク」を展開しており、Web広告を集客の柱の1つとして、広告運用を広告代理店に委託していました。
しかしコロナ禍でハウスクリーニング・家事代行の需要が低迷し、広告効果が悪化。クリエイティブを変更したり、キャンペーンを追加しようにも、広告代理店を介することでタイムリーな対応ができないことに課題を感じていました。
広告予算を追加投入しても、それに比例して広告代理店フィーが上がってしまうため、自社で運用するしかないとShirofuneをサポートプラン付きで導入。
結果、広告効果は改善し、運用の内製化から3ヶ月で自走できるレベルになりました。Web広告運用初心者の担当者が内製化を決断するまで、内製後の成果や、Shirofuneの活用状況についてお話を伺いました。
【課題】
・コロナ禍で家事代行サービスの需要が減り、Web広告効果が悪化
・広告予算を増額すると、広告代理店フィーもアップする
・広告代理店任せの運用で、キャンペーンの追加やクリエイティブの変更に時間がかかる
【解決策】
・Shirofuneサポートプランを導入し、広告運用を内製化
【成果】
・広告代理店運用以上のクリック単価、コンバージョン獲得に成功
・広告代理店フィーをWeb広告出稿フィーに充て、さらなる効果創出を実現
・サポートプラン導入から3ヶ月で、自走で運用ができる状態に
コロナ禍で、家事代行のマーケットニーズが低迷
―事業内容をお聞かせください。
日比谷様:アクティア株式会社「カジタク」と言う家事代行サービス事業を展開しています。具体的なサービス内容はハウスクリーニング、宅配クリーニング、家事代行サービスです。
販売チャネルは大きく3つあります。1つ目は店舗です。弊社はイオングループ傘下のため、全国のイオンの店舗や、ビックカメラといった家電量販店でパッケージ化したサービスとして販売しています。2つ目は企業の福利厚生、3つ目が私の担当しているECサイトでの販売です。
―コロナ禍によるマーケットニーズに変化はありましたか?
ハウスクリーニングと家事代行はスタッフが直接、お客様のお宅に訪問をしてサービスを実施しています。そのため、コロナ禍で他人をむやみに家に入れたくないという声も多く、1度目の緊急事態宣言の際は注文がかなり落ち込みました。
緊急事態宣言が2回目、3回目になるにつれ、多少の落ち込みはあったものの、1度目ほどの深刻な影響はありませんでした。ハウスクリーニングは年末年始が需要期なのですが、2021年度末は、2020年度末に比べるとだいぶ回復してきました。
スピード感のある対応、価格面がネックとなり、広告代理店による広告運用から内製化への切り替えを決断
―これまで、広告運用はどのようにされていたのでしょうか。
2年程前、組織体制の変更により、ECサイトの運用を弊社のチームで全て担当することになりました。広告運用の経験がなかったので広告代理店を探し、1年ほど広告代理店に運用をお願いしていました。私が社内の窓口となって月の数字を管理したり、広告代理店とのやりとりをしていましたが、運用は全てお任せをしていました。
―広告運用の内製化を検討された経緯を聞かせてください。
丸1年ほど広告代理店にお願いをしていたところ、契約の見直しタイミングが訪れました。次はどうしようかと社内で検討をしていたのですが、ちょうどその頃、広告の運用があまりうまくいっていませんでした。月のシミュレーションに対してギャップのある状態がしばらく続いていました。
効果が下がっているので対策をしたいと問い合わせをすると、返答はすぐに返ってくるのですが、実際に手を動かしてもらうまでどうしてもタイムラグが発生してしまいます。また、緊急でキャンペーンを打ちたいとなった時も、1週間程かかってしまったりと、スピード感のある運用ができない点も課題に感じていました。
あとは費用面の問題です。広告代理店にお願いをすると、広告費をかけた分だけ手数料が上がります。1年を振り返った時に、結構な金額になるので勿体無いという話になりました。内製化すればここに使っていたお金をもう少し広告費に活用できるのではないかと考えました。
運用経験、工数が内製化の懸念材料
―広告運用を内製化するにあたり、何か懸念点はありましたか?
懸念として一番大きかったのは、広告運用の本格的な経験がなかったことです。過去に社内の他の商材で、月額数十万規模の運用をした経験はあったので、基礎の基礎はわかるかな、というレベルでした。その後、広告代理店とのやりとりを通じて、少しずつ知識は増えていました。
ただ、実際に手を動かしてみないとわからない部分も多いですし、自社で運用をするレベルの知見は溜まっていませんでした。
また、社内のメンバーのそこまで多くないので、自分たちで全て運用を担うとなると、工数面での心配もありました。
運用経験と工数での心配から、他の広告代理店も何社か調べたのですが、結局費用面での課題は払拭できません。自分たちで運用をすることで費用を抑えられるのであれば、一度やってみようという話になりました。
―そこでShirofuneの導入へと舵取りされたのですね。Shirofuneはどのようにして知りましたか?
2年程前、自分たちでECサイトを運営していくことになり、SEOコンサルティングの会社に相談したことがあります。その際、自社で広告運用ができるツールがあると紹介いただいたのがShirofuneでした。無料トライアルで使ってみたのですが、運用にあまり時間を割けなかったこともあり、その時は結局広告代理店にお願いをすることにしました。
そういった経緯があったので、自社運用の話が出た時に最初に思い浮かんだのがShirofuneでした。
プロによるサポートの必要性を感じ、Shirofuneサポートプランを導入
―Shirofune導入の決め手についても聞かせてください。
GoogleやYahoo!の媒体管理画面と比べて見やすく、管理がしやすいと思いました。また、レポートがかなり細かく、簡単に出力できるので、これなら自分たちでも効率的に運用できると思えたのが導入の決め手です。
―サポートプランもセットで導入いただいていますね。
2年前にトライアルで利用した際、自分たちだけでは使いこなすことができませんでした。ここはどう見たらいいんだろう、とつまずくことが何度かあり、最初は教えていただいた方がいいように感じていました。
また、広告代理店からWeb広告のアカウントを引き継がず、弊社側で一から設定をする形になりました。そうなると専門家のアドバイスは必要だと思いました。ちょうど広告代理店との契約が終わり内製化するタイミングが10月で、ハウスクリーニングの需要期と被っていたこともあり、ユーザーの取りこぼしがないよう、サポートを受けることにしました。
Web広告効果は改善。抑えた広告代理店フィーを広告費に回す
―Shirofuneを導入してから、効果の面での変化はありましたか?
効果が全体的に上がってきています。クリック単価も広告代理店にお願いをしていた時より抑えられています。年末の需要期もコンバージョンレートを高く保つことができ、広告代理店にお願いをしていた需要期と比較しても効果は高かったです。広告代理店フィーも抑えられ、その分の費用をWeb広告に使うことができました。
―Shirofuneの操作性はいかがですか。
管理画面がとてもシンプルで見やすいです。日時で数字をチェックすることで、小さな変化にも気づけるようになってきました。広告代理店にお願いをしていた時は、何か気になることがあっても「定例で確認しよう」と後回しになりがちでした。そこが、自社運用となると自分たちで細かいレポートの内容までチェックできるようになり、その点に大きなメリットを感じました。
広告文のちょっとした差し替えや、キャンペーン情報を追加したりと、自分たちのタイミングで変更ができるようになった点も大きいです。
―片桐様は管理職の視点で、Shirofune導入のメリットをどういったところに感じられましたか。
片桐様:広告運用を広告代理店に任せると、広告代理店をせっつくのが仕事になりがちです。それが自分たちで運用することで、良くも悪くも成果は自分たちの責任になります。仕事の種類が変わった点にメリットを感じました。
今や広告代理店もShirofuneを使っています。同じものを使えば自分たちでも運用ができるし、成果が出せるんだと、改めて実感しました。来期はさらに予算を増やし、引き続きShirofuneを活用しながら、自分たちで運用していこうと思っています。
サポートにより、3ヶ月で広告運用の自走に成功。広告運用を通じて得られた知見は他の制作業務やページの改善にも繋げたい
―特に活用している機能はありますか。
改善チャンスは毎日確認するようにしています。不要なキーワードは自動で抽出してくれるので、自分でチェックする手間が省けて助かっています。最近リリースされた、変化分析レポートも活用しています。どこが要因で数字が変化したのかを、文章形式で出してくれるのですごく参考になっています。
また、アカウントスコアレポートも月に1〜2回、確認するようにしています。実際にレポートを見ることで、自分がやったつもりでも足りていない観点を指摘してくれるのでありがたいです。
―サポートはいかがでしたか?
サポート担当の方とは定例の場を持ち、わからないことはメールで都度お問い合わせをしていました。すぐに回答いただけるので、やりとりがスムーズで助かりました。最初の設定ではつまずくことも多く、頻繁にご連絡させていただきました。
数年前にサポートをつけず、Shirofuneを利用したときは、管理画面の基礎的な使い方ができているだけで、レポート内容の細かいところまでは見ることができませんでした。見方がわからなかった、というのが正直なところです。
それが今回はサポートにより、広告運用の基礎的なところからShirofuneの使い方まで教えていただき、使える機能の幅も広がりました。Shirofuneでは実際に手を動かして、広告運用をしながらサポートを受けられるので、内容も踏み込んだものが多かったように思います。そのため、3ヶ月のサポートで運用の基礎を抑えることができました。
―今後の広告活用の展望についても聞かせてください。
広告運用の内製化に踏みきり、実際に効果が出たことで、来期は広告経由のコンバージョンを1.5倍まで伸ばす計画を立てています。今まではリスティングがメインだったので、これからはディスプレイ広告にも広げて、より効果を出していきたいです。
またShirofuneの導入により、当初懸念していた工数も問題なく、効率的な運用ができています。今後は広告運用を通じて得られた知見を他の制作業務やページの改善につなげていきたいです。
−ありがとうございました。
<取材・文=藤井恵>