細かい調整は「機械」に任せ、運用者は「人」のやるべき仕事に注力する。Shirofuneの導入は運用者の仕事内容、そのものを変える 〜北海道のデジタルマーケティングエージェンシー、株式会社エミシのShirofune導入事例〜

株式会社エミシ
株式会社エミシ 豊島様 布施様

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株式会社エミシは北海道札幌市に本社を構えるデジタルマーケティングエージェンシーです。

創業10年を迎える同社では北海道という土地柄、WEB広告の経験者採用が難しく人材採用に課題を感じていました。また少額案件が多く、運用者の業務負荷が高いことから予算管理にかける時間を少しでも削減し、運用の質を上げる上でも、人に任せるべき仕事と機械に任せるべき仕事を分けたいとShirofuneを導入しました。

結果、運用者がCVRを創出するための仕事に注力できるようになり、運用のパフォーマンスも改善しました。「人の目は2つしかないが、Shirofuneには1000の目がある」と語る同社の、運用の質を高めるための考え方や取り組み、北海道への想いを伺いました。

【課題】
・北海道という土地柄、WEB広告の運用経験者を採用することが難しい
・少数精鋭企業のため人柄も重視。ますます採用が困難に
・少額案件が多く、運用担当者の業務負荷が大きい
・予算管理にかなりの時間を取られてしまう

【解決策】
・Shirofuneを導入し、人がやるべき仕事と機械に任せるべき仕事を分ける

【成果】
・予算管理にかかっていた時間を大幅に削減
・作業に近い運用の仕事をShirofuneに一任することで、運用者がCVを上げるための仕事に専念できるように
・運用パフォーマンスが改善
・運用者のモチベーションもUP
・クライアントからの満足度もUP

地元北海道で創業をしたいと、デジタルマーケティングエージェンシーを起業

―創業の経緯と事業内容について聞かせください。

代表取締役 豊島 剛 様(以下、敬称略)
北海道を拠点に、デジタルマーケティング全般をサービスとして展開しています。バラ売りではなく、デジタルマーケティング全体を通しての提案ができ、そこに対しての知識とリソースがあることが道内で重宝されている所以と捉えています。

2012年4月に創業したので、今年で10年になります。創業前は北海道でSEO関連事業をメインで展開している会社に勤めていました。SEOやWEB広告といったデジタルマーケティングに関することを色々と勉強しながら、最後の数年は東京支社長をしていました。最終的には北海道で起業したいと考えていたので、会社が拡大基調に入ったタイミングで独立しました。

最初は人の繋がりも東京がメインだったので東京で創業し、半年が経ってから札幌に本社を移しました。ヤフーさんに「札幌で代理店をやらせてください」と言うと、当時は北海道の代理店が足りなかったこともあり、すぐに契約していただきました。

とは言え社員は私一人だったので、一人で案件をとってきて一人で運用をしていました。ツールも特に入れていなかったので媒体の管理画面を使いながらマンパワーで乗り切っていましたね。そこから定期的に求人をかけて徐々に採用をしていきました。

―現在は東京にも支社を構えていらっしゃいますが、東京と北海道の売り上げ比率はどれくらいでしょうか?

豊島
創業からしばらくは東京での売り上げ比率が大きかったのですが、4年ほど前に北海道に特化することを決め、本格的な営業活動をスタートしました。ヤフーさんの広告担当者の方と一緒に営業活動をし、北海道のクライアントさんを開拓していきました。その甲斐あって現在は8割北海道、2割東京という売り上げ構成になっています。

人に任せる仕事と、機械に任せる仕事を分けるためShirofuneを導入

―運用における課題はどのようなところに感じておられましたか。

豊島
人に関する問題が大きかったです。北海道では広告運用の経験者を採用することが難しく、なおかつ少数精鋭でやっている、10人強の会社のコアな人材になってもらうと考えると人柄も重要です。

経験があっても仕事の連携がしづらいとパフォーマンスが出ないので、経験に加えて人柄も、となるとさらに採用難易度は上がります。これまではデザイナー、コーダーといった制作スタッフで細かい仕事が得意な人材に運用を任せてみたり、未経験者を採用して教育してみたりと色々試しましたが、なかなかハマることがありませんでした。

また運用の質を上げたくても北海道という土地柄、少額案件を複数運用しているので時間が足りません。予算管理ばかりに時間を取られてしまう事態は避けたいと、運用の機械化を考えていました。

例えば予算管理や数字を見て良し悪しを判断するのは、人間より機械の方が優れています。一方で人の心を動かす広告の文章は人が作るべきです。機械に任せるべき「作業に近い仕事」と人がやるべき仕事を分けたいと考えていました。

そんなツールを自分たちで作ろうとエンジニア含めて検討もしていましたが、ある時、ウェブ検索でShirofuneを見つけました。私たちが欲しいと思っていた機能がほぼ盛り込まれていました。「なぜ今まで見つけられなかったんだろう」と即問い合わせをし、導入しました。

人の目は2つ、Shirofuneの目は1000個。
人とShirofuneの適材適所な采配が運用の質を上げ、運用者のモチベーションも高める

―Shirofune導入から半年ほど経過していますが、導入後の成果についても聞かせてください。

運用責任者 布施 様(以下、敬称略)
新規のお客様や案件に関して、成果が早く出せるようになったと感じています。新しい媒体を始める時のアロケーションは難易度が高く、初月になかなかCVが出ないこともありました。それがShirofuneを連携させることでCVが早く出るようになってきました。

豊島
既存のアカウントで成果が奮わなかった案件をShirofuneに繋ぐことで効果が改善したケースもあります。CVの出やすいキーワードにすぐに寄せてくれるのでチャンスを逃さない動きができています。人の手でやるより断然早いです。

―Shirofune導入のメリットをどのようなところに感じておられますか。

豊島
人にすると複数人分くらいの働きをしてくれるところが、経営者目線でのメリットです。自動アロケーションの精度も高く、作業に近い細かい仕事を全て任せられます。人の目が2つと考えるとShirofuneの目は1000個くらいあるイメージです。それほど早く、見る視点も多い。

一方でShirofuneは機械なので人の心は動かせません。人間が考えた広告クリエイティブであれば、人の心を動かせる可能性が高い。そういう成果に直結する仕事に、人が時間を割けるのがいいところだと思います。適材適所ですね。実際、成果が上がることでお客様からの満足度も上がっています。

布施
運用者視点でも、これまで時間のかかっていた予算アロケーションの検討といった時間が少なくなったことで、仕事の内容そのものが変わってきている点にメリットを感じています。

過去には予算調整をして1日が終わっていたこともありましたが、Shirofuneに任せることでクリエイティブの分析など、人が本来やるべき仕事に時間が割けるようになりました。自分が行った調整、入稿した広告文で CVが取れていることがわかると運用者として本質的な仕事ができていると感じ、モチベーションも上がります。

豊島
あとは地方の案件ですと、月額5〜10万円のご予算でスタートされるところがほとんどです。広告運用者の視点では、10万円の案件100万円の案件でも、やることはほとんど変わりません。

だからと言ってクライアントさんからの紹介がほとんどな中で「やりません」とは言えません。Shirofuneを導入して初期設定が早くでき、日々の運用管理が楽になったことで、少額案件に向き合う時の気持ちの持ち方も変わってきましたね。

北海道×デジタルという領域で、チャレンジをしていきたい

―Shirofune導入により本質的な価値提供を追求されていますが、今後の事業展望についても聞かせてください。

豊島
私たちが今、目を向けているのはまだまだ開拓できていない北海道の中の地方です。地方に行けば行くほど、人間性が求められます。Zoom会議など通用しない、足を運んでくれた人が優先される、知り合いの紹介が優先される世界です。効率の悪さもある反面、ポテンシャルもあります。

ふるさと納税を見ていただくとわかる通り、実は北海道には億単位のビジネスがたくさんあります。どこもいずれはデジタルを絡める必要に迫られるはずなので、うちで広告運用やページ制作などをサポートすることで、商品を広めるお手伝いをしていきたいと考えています。

北海道ならではの食材や商品を、最先端のデジタル技術を駆使して広めていく。北海道×デジタルという領域でチャレンジしていきたいです。

そのためにも、WEB広告の運用だけでは差別化が難しいので、Shirofuneを活用して運用の質を上げたりと、顧客に提供するサービスの質を上げるためにできることは惜しみなくやっていくつもりです。

実際、大手代理店からの転職者が弊社に入社して「こんなことが自動でできるんですね」と驚かれることがあります。作業は機械に任せ、成果をあげるために人の力を使う。提供価値をしっかりと上げることで顧客ビジネスを成長させるお手伝いをしていきたいです。

顧客あっての私たちなので、パートナーとして北海道で一番信頼される存在になりたいです。

−ありがとうございました。

<取材・文=藤井恵>

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