1人で運用できるアカウント数は以前の25倍!〜広告代理店・ (株)メディックス 導入事例

株式会社メディックス
株式会社メディックス 丹治 洋介 様・内田 大士 様

事例の要約(PDF)をダウンロードする

インターネット広告の運用から効果分析まで、デジタルマーケティングに必要な幅広いソリューションを提供している、株式会社メディックス(以下、メディックス)。

小規模な広告予算のお客様を多数支援しているダイレクトアド推進部では、事業を拡大するために運用業務の効率化していくことは、部署立ち上げ期からの重要な課題でした。

その一環として導入したShirofuneによって、業務効率化だけでなく、対応可能なアカウント数の増加やヒューマンエラーの防止を実現。単なるツールとしてではなく、業務フローの一部となっているそうです。

広告代理店としての事業戦略からShirofuneの活用、今後の展望について、お話を伺いました。

小規模な広告主にもインターネット広告を提供していく「薄利多売戦略」

営業統括本部 ダイレクトアド推進部 運用グループ 
マネージャー 内田 大士氏

― 今回お話を伺っていくダイレクトアド推進部について教えてください。

内田 大士氏(以下、敬称略):大手広告代理店パートナーや中小規模のクライアントを対象に、運用型広告を活用したデジタルマーケティング支援を提供しています。案件1つあたりの予算が小さいため、多くのアカウントを運用してることが特徴です。

― ダイレクトアド推進部はどのような背景で立ち上げられたのでしょうか。

内田:よりインターネット広告が普及していく中で、多額の広告予算を持つ企業だけでなく、月100万円以下の広告予算の企業からもインターネット広告のニーズが増えてきたんです。そうしたお客様もしっかり大事にしていくためにダイレクトアド推進部は立ち上がりました。

しかし、多数の企業に対応するためのリソースがなかなか割けないという課題もあり、マンパワーをかけずにローコストオペレーションで効率的な運用を実現することも、重要な事業課題でした。

― 予算が少額の企業とは、具体的にどのような企業なのでしょうか。

内田:本当に多種多様です。個人事業主規模の飲食店さんもそうですし、地方の病院や整骨院、旅館なども挙げられます。また、大企業でも1つの事業部だけで広告を運用するケースもありました。

― ダイレクトアド推進部の転機について教えて下さい。

内田:いわゆる「薄利多売」のビジネスモデルですので限られたリソースで顧客数を最大化していくことになるのですが、運用リソースに限界があるという厳しい壁がありました。

ビジネスモデルの限界を感じていた頃、働き方改革の流れから大手総合代理店さんで「少額の広告案件は外に出していこう」という動きが活発化したんです。

私たちには多数の少額案件を効率的に運用するというノウハウがあり、一方で大手総合代理店さんは多くのお客様とのつながりがあり、お互いの利害が一致しました。

現在はそうした代理店さんとパートナーを組んでおり、営業チームはパートナー企業の開拓を、運用チームは運用業務のさらなる効率化に取り組んでいます。

必要な機能だけ、「身の丈に合う」ツール

営業統括本部 ダイレクトアド推進部
アカウントプランナー 丹治 洋介氏

― Shirofuneを導入した課題や背景について教えて下さい。

丹治 洋介氏(以下、敬称略):部署の立ち上げ当時からローコストオペレーションの実現は至上命題であり、それが導入の理由です。従来の人力での広告運用は限界があり、今まで通りの運用は通用しません

そこでまず、サービス内容を定義しました。基本的に訪問は行わないこと、定例でのミーティングは基本的に無し、そして個別にカスタマイズしたレポートは制作しないと決めました。テンプレート通りの定期レポートを、決まったタイミングで自動送付することにしたんです。

以上のサービス内容を効率化できるツールを当初から探し求めており、その中でShirofuneの存在を知りました。

― 他のツールと比較検討はされたのでしょうか。

丹治:エンタープライズ向けのツールとの比較検討を行いました。機能が豊富でやろうと思えば色々と細かい設定もできるツールだったのですが、それ故に運用にはある程度の経験と手間がかかってしまっていたんです。

一方、Shirofuneのよさは「身の丈に合う」というところ。データを入れたら勝手に最適化され、運用マニュアルすら作る必要がないほど直感的に操作できます。機能面も、使い勝手も、まさに探し求めていたツールでした。

1人で運用できるアカウント数が25倍に

― ツールの導入はスムーズに行われたのでしょうか。

丹治:そもそもローコストオペレーションで運用するために仕組みづくりを進めていたので、運用業務にShirofuneを当て込んだだけで違和感なく移行できました。 広告アカウントの開設と同時にShirofuneにも登録するだけ、ひと手間増えただけです。

― ツール導入に対する社外、社内の評価についてお伺いさせてください。

内田:パートナー企業にはご提案の段階でShirofuneについてはお話ししています。人の手によるクリエイティブさとツールによる効率化、この両輪が高評価を頂いているポイントです。

丹治:一方社内では、運用業務がすごく安定化したと思います。以前のマニュアル運用であれば、予算消化や入札で意図せずともヒューマンエラーは起きてしまっていました。そうしたトラブルの発生率が圧倒的に低くなったことは評価されるポイントです。

業務効率化についてもかなり実現できました。以前から広告運用のディレクターをしていたのですが、1人で運用できるのは概ね数十アカウントが限界値だなと実感していました。

しかし、Shirofuneを入れたことで日々の業務が格段に減り、私自身非常に多くのアカウントを担当することが実現できました。クオリティを落とさずに、導入前と比較して25倍の数のアカウントを運用できているスタッフもいるほどです。  

― 新卒や中途の方など、ディレクター育成については何か変化がありましたか。

丹治:おおよそ1ヶ月くらいすれば、ひとり立ちして業務をこなせるようになりました。GoogleやYahoo!の管理画面で運用するとすれば半年以上、下手したら1年は教育にかかります。

ごちゃごちゃと機能があればそれを覚えるだけでも大変なのですが、必要な機能だけに絞られた、シンプルなShirofuneだからこそできたことだと思います。

― 他にツールで評価できる機能があれば教えてください。

丹治:広告配信の開始日と終了日をフリーで設定出来ること、実はこれがすごくありがたい。

お客様によっては月の途中で配信が始まって途中で終わったり、キャンペーンが始まったりとご要望が多岐にわたっています。しかし他社の高機能なツールでも、基本的には月末月初での予算設定しかできないことが多かったのです。

かゆいところに手が届く、広告代理店を経験されていた方が開発したからこその便利さだと思います。

「Shirofuneはツールではなく、もはやフローそのもの」

― これまでのお取組みを踏まえて、今後のツール活用についてお聞かせください。

丹治:Shirofuneはツールとしてではなく、運用チームのフローそのものになっています。トラブルが起こることもなく予算もしっかり着地させてくれるので、運用担当者の不安要素がなくなり精神衛生的も改善されました。

内田:運用リソースが改善されたことで、今後は代理店としてパートナー数をどんどん拡大していきたいですね。社内で抱えすぎてしまった大手広告代理店さんや制作会社さんをパートナーとして増やしていきたいと思っています。

広告代理店でも「働き方改革」を求められており、人力ですべてをこなすには限界がきています。お客様にいただいた予算を広告効果でお返しするためにも、業務をツールに任せてフロー化することに向き合っていかないと今後は生き残っていくことができないでしょう。

― ありがとうございました。

<文・編集=大木一真 写真=大木一真>

広告代理店の導入事例集