出品点数は1万点超え!Amazon広告の運用自動化で売上は1.3倍に、ROASは1.18倍改善 〜株式会社山善のShirofune導入事例〜
株式会社山善は生産財と消費財の、2つの事業分野をもつ専門商社です。なかでも消費財事業は商社としての機能に加え、メーカー機能も併せ持ち、オリジナル商品の企画から開発、販売までを手がけています。
消費財はリアル店舗での展開はもちろん、ECでの販売も手がけており、特に大きな売上を占めているのがAmazonです。1万点を超える商品を出品しているものの、Amazon広告は自動化が弱く、管理画面も煩雑なうえに運用リソースも十分確保できていないことから、費用対効果を最大化できていない状況に課題を感じていました。
より効率的な運用を求めてShirofuneを導入したところ、導入前と同額の広告費で広告経由の売上は1.3倍に。商品需要の変化も捉えやすく、売上最大化に向けた予算のアロケーションもしやすくなったと言います。
同社の家庭機器事業部でAmazonを担当している須藤様に、Shirofune導入のメリットや得られた成果についてお話を伺いました。
Amazonでは1万点を超える商品を出品
広告のチューニングに課題
―Shirofuneを活用している事業の内容を教えてください。
須藤様(以下、省略)
当社では生産財と消費財、2つの分野で事業を展開しています。Shirofuneを活用しているのは、私が所属する消費財事業のなかの、家庭機器事業部です。
家庭機器事業部では、家電やインテリア、エクステリアなど生活で使う消費財全般を取り扱っています。取引先の商品を取り扱う商社としての機能に加え、メーカーとして山善オリジナル商品も企画・開発しています。
販売網は家電量販店やホームセンター、オンラインでは「くらしのeショップ」として楽天・ヤフー・Amazonなどに出店しつつ、アマゾンジャパンへの卸も行っています。私はアマゾンジャパンへの卸の領域をメインで担当しています。
―Shirofune導入前、Amazonでの販売にはどのような課題がありましたか。
ECのなかでもAmazon経由の売上は大きな割合を占めています。特に売上インパクトが大きいのが、プライムデーやブラックフライデーなどのセールイベントです。
Amazonでの売上は着実に成長してきたのですが、年々セール日数も伸びており、セール依存が高りつつある傾向に課題を感じていました。
―運用面ではどのような課題がありましたか?
出品している商品数は1万点に登りますが、Amazonは管理画面は煩雑で、運用の自動化が弱い。運用リソースの問題もあり、広告のチューニングが十分にできておらず、費用対効果を最大化できていない点が課題でした。
Amazon広告を効率化したい
他部署からの勧めでShirofuneを導入
―Shirofune導入へと至った経緯を聞かせてください。
運用効率化のため、Amazonの広告運用ツールの導入を検討するようになりました。数社話を聞いた結果、導入を決めたのがShirofuneです。
当社の別の部門がShirofuneを活用しており、そこからの評判がよかったことに加えて、トライアル期間が設けられていることが導入の決め手になりました。
―実際にShirofuneを操作していかがでしたか。感想を聞かせてください。
導入前は、完全に運用をお任せするツールだと思っていたんです。ツールに全てをお任せして、こちらで調整できるところは無くなってしまうのではないかと。
ところが実際に操作をして感じたのは、自分で決めるべきポイントは残っているということ。運用者が考える余地がしっかり残っている点が、すごくいいツールだと思いました。
Shirofune導入により、ROASは1.18倍改善
広告売上は1.3倍に
―Shirofuneの導入による広告効果について聞かせてください。
Shirofune導入前と導入後の前後2ヶ月で比較するとROASは1.18倍改善しました。また、広告売上は1.3倍に伸びています。
プライムデーに一部重なり、効果が出やすかったというのもありますが、それを加味しても一定の効果が出たと評価しています。
―運用面ではどのようなメリットを感じていますか?
今までチェックしきれていなかった、売上の小さいキャンペーンについても自動で入札調整や予算の調整してくれるので、チューニングの幅が広がったと感じています。
あとは、予算管理もしやすくなっています。例えばプライムデーの期間は通常の日予算の1.5倍使いたいとなった場合。Amazon側でももちろんその設定はできるのですが、数百あるキャンペーンに対して1つずつ設定が必要で、労力的にとても対応しきれません。
その点、Shirofuneでは指定した期間内で予算を消化する機能があり、一括対応できるようになったので助かっています。
Shiorfuneのレポートによって、商品需要をタイムリーに捉えられるように
―特に役立っている機能があれば聞かせてください。
1つは自動入札の機能です。月間の予算に合うように自動で調整をしてくれるので予算をオーバーすることもなく、予算切れも起こしにくいので助かっています。
あとは、レポートをメールで毎日配信してくれる機能も役立っています。例えばクーラーや扇風機などの季節商材は売れ行きがかなりシビアなんです。7月の暑くなってきたタイミングで急激に需要が高まったり、お盆を過ぎるとパタリと売れなくなったり。その需要の変化を、毎日のレポートによって気づきやすくなっています。
もちろん今までも見てはいたのですが、商材が多いこともありShirfouneのレポートほど細かくは見れていませんでした。
―需要に応じた広告運用のPDCAを回しやすくなっているのですね。
そうですね。例えば急に需要が高まり、効率よく配信できそうな商材では、別の商材から予算をアロケーションして配信を増やし、売上を最大化する。そんな動きができるようになってきています。
投下時間に対する、売上の改善幅がアップ
広告運用に積極的に時間を割くようになった
―運用工数の削減という観点では、どのような効果がありましたか?
運用工数は確実に削減されているのですが、工数削減の効果以上に、労力に対する売上アップの効果が大きいと感じています。
これまでは、広告運用に時間を割いても売上アップが期待できないことから、運用にあまり時間を割いてこれませんでした。
ところがShirofuneを導入してからは、投下時間に対する売上の改善幅がかなり上がったので、積極的に時間を使うようになりました。投下時間に対する売上が確実にアップしています。
―今後のShirofuneの活用イメージについても聞かせてください。
Shirofuneを導入することで運用リソースを抑えながら、効率よく運用できる見通しが立ってきました。運用担当者のスキルのバラつきもShirofuneによって平準化できるのではないかと期待しています。
あとは、Shirofuneの導入によって広告運用にかかる工数が確実に減っているので、その分をクリエイティブの改善に回し、さらなる効果改善をしていきたいです。
―ありがとうございました。
<取材・文=藤井恵>