自社にWebマーケティングの機能を!未経験からShirofuneを活用し、グループ会社の運用代行をするまでに成長 〜シーデーピージャパン株式会社のShirofune導入事例〜

製造業に特化した人材派遣、人材紹介業を展開するシーデーピージャパン株式会社では、求人サイト「ジョブベリー工場」と「期間工ジョブ」を運営しています。

両者の集客にWeb広告を活用していましたが、運用は代理店に一任。自社内にデジタルマーケティングの機能を持ち、ノウハウを蓄積したいと、Shirofuneをサポートプラン付きで導入しました。

結果、運用経験者がゼロの組織で、代理店と同等レベルの効果創出を実現。導入から半年でSNS広告は100%内製化へと切り替えました。

Shirofune導入の経緯や成果、内製化がもたらした変化について、同社の武井様、高橋様にお話を伺いました。

代理店は100%信頼できるが、自社内にデジタルマーケティングの機能を持ちたいと、内製化を検討

―事業内容と、Shirofuneを活用しているサービスについて教えてください。

常務取締役 武井克宣様(以下、敬称略)
自動車メーカーをはじめとする製造業に特化した人材派遣、人材紹介業を展開しています。労働法規と社会倫理を遵守した、適切な雇用管理に定評があります。

Shirofuneで広告を出稿しているのは、当社が運営している求人サイト「ジョブベリー工場」と「期間工ジョブ」です。ジョブベリー工場では製造・軽作業など工場系の求人を、期間工ジョブでは期間工(期間従業員・期間社員)の求人をご紹介しています。求職者を集めるためにWeb広告を活用しています。

―集客上、どのような課題がありましたか。

武井
集客はタウンワークなど有料の求人サイトや、Web広告を活用していました。Web広告は代理店任せで運用しており、Web広告のリテラシーが当社になく、ノウハウも蓄積しないことに課題を感じていました。

定例会や資料を見てもわからないことが多く、質問をして説明してもらうのですが、ますますわからなくなる(笑)。その繰り返しでしたね。

代理店は2社とお付き合いしています。メインは、ジョブベリー工場と期間工ジョブのサイト制作からお願いした代理店です。自社でも求人サイトを運営していて人材業界の知識・経験も豊富。集客もまるごとお願いしていました。

―どのような経緯でShirofune導入へと至ったのでしょうか。

武井
今から2年ほど前に、デジタルマーケティングのコンサルティング会社から支援を受けたことがあったんです。話を聞いてこの領域の面白さに触れ、いつかは自社にデジタルマーケティングの機能を持ちたいと考えるようになりました。

代理店には100%の信頼を寄せていたのですが、いつまでもこのままでは駄目だろうという考えもどこかにありました。我々が展開する求人サイトも、この先淘汰が進むだろう、と。

自社に集客ノウハウがないと、取り残されてしまうのではないかという危機感がありました。

内製化を具体的に考えるようになった頃、SNS広告でShirofuneを見つけたんです。素人でも簡単に運用できるという謳い文句に惹かれ、他社さんの導入事例も食い入るように拝見しました。1日10分の操作ですむなら当社でも使えるのではないかと可能性を感じ、問い合わせました。

社内には内製化に懐疑的な声も。代理店依存からの脱却を目指し、サポートプラン付きで導入

―実際の導入に至るまではスムーズでしたか?

武井
社内には懐疑的な声もあり、初回のShirofuneとの打ち合わせから実際の導入までは少し時間が空いてしまいました。「今、代理店に任せていて安泰なのに、内製化して求職者を集められなかったらどうするんだ」という声がありまして。

でも、いつかは代理店依存から脱却しないといけない。Shirofuneをはじめとする便利なデジタルツールが色々と現れ、代理店の付加価値が今後減っていくだろうという感覚もありました。実際、代理店さんとお話すると、皆さんそうした危機感を持っているんですよね。

とは言え、内製化するにしても当社には運用経験者がいません。多少コストがかかってもサポートをつけてしっかり学びたいと、サポートプラン付きで導入しました。

―Shirofuneを導入してみて、操作感はいかがですか?

主任 髙橋慈愛様(以下、敬称略)
実際に使ってみて、本当に楽に運用ができると感じています。ただGoogleやYahoo!の初期設定にはかなり苦戦しました。サポート担当の宮竹さんがいなかったら、挫折していたのではないかと思います。

そこさえクリアしてしまえば、日々の業務は極めてスムーズです。まだまだわからないことも多いですが、宮竹さんに聞いたり、自分で調べたり。学びながら進めています。

―特に便利な機能はありますか?

高橋
色々ありますが、1つあげるなら予算管理の機能が便利で助かっています。予算の振り分けはかなり大変な作業だと思いますが、Shirofuneを使えば予算に応じて自動で媒体を割り振ってくれるのでかなり楽に運用できています。

数ヶ月で運用の手応え 半年後にはSNS広告を100%自社に切り替え

―広告効果はいかがですか?

高橋
代理店にお任せしていた時と同等レベルの効果が出ています。代理店だと20%の手数料がかかりますよね。Shirofuneでは手数料を抑えながら、同じレベルの効果が出せているので、十分な成果と捉えています。

当初は2〜3件のキャンペーンでトライアル的にスタートしたのですが、成果が出た案件もあり、数カ月で手応えをつかめるようになりました。安定運用ができるようになり、少しずつ内製化するキャンペーンを増やしていきました。導入から半年が経過した今では、SNS広告は全て自社で対応しています。

―内製化による定性的なメリットや成果があれば教えてください。

高橋
安定的に効果が出るようになってから、「自社運用は無理だろう」と言っていた社内の意識が少しずつ変わっていきました。

また、代理店さんやWebマーケティングの支援会社さんとお話をする時も、運用で得た知見をいかして会話ができるようになりました。内容理解はもちろん、言われるがままの状態から「この部分は実際どうですか?」とキャッチボールができるようになったと感じています。それだけ知識量が増えたのだと思います。

―知識量が増えたことによる波及効果はありますか?

高橋
広告のバナーなど、クリエイティブを制作してくれるメンバーがいるんです。最初の頃は納期に間に合うように作ってくれ、というオーダーしかしていませんでした。

ところが最近は「この部分をしっかり訴求したバナーを作って欲しい」と自分なりの考えを伝えられるようになりました。

広告配信のレポートを自分で見ているのもありますし、他社の広告を見るようになったのも大きいと思います。最近はこんな広告が流行っているのか、とか、仕事以外でもSNSを見るとつい他社の広告が気になったり。職業病のような感じになってきました(笑)。

自分で運用を始めたことで、Web広告へのアンテナが高まってきたのだと思います。

運用業務がブラックボックス化しないよう、定例会はチームで参加。メンバーに相談できる環境を構築

―社内へのレポーティングも高橋さんが担当しているのでしょうか?

高橋
そうです。最初はどこを見たらいいのかもよくわからなかったので、宮竹さんに教えていただきながら学びました。ただ自分で調べないとなかなか知識が定着しないので、わからないことは極力自分でも調べるようにしています。

今はレポートに目を通した上で、自分なりの所感を加えて社内に共有しています。社内にはまだまだWeb広告の知識がないメンバーもいるので、見る側にやさしく、噛み砕いてポイントを伝えられるよう心がけています。

宮竹さんとの毎月の定例会には常務と私、他3名の計5人で出席しています。私だけが把握して運用がブラックボックス化することがないよう、体制を構築しています。

実際にShirofuneを操作しているのは私ですが、参加メンバーも自ら勉強するようになっています。自分で抱え込んでもなかなか解決できないことも多いので、メンバーに相談できる環境が作れているのはありがたいですね。

―サポートへの満足度も聞かせてください。

高橋
宮竹さんとはslackでやりとりしているのですが、とにかくレスが早いので助かっています。わからないことがあっても問い合わせればすぐに解消されるので。初期設定の部分も、素人が全てを自力でやるのは厳しいので非常に助かりましたね。

あとは最近、TikTok広告を始めようと動いているのですが、二人三脚で対応いただけるので心強いです。

内製化によってノウハウが蓄積し、新しいことに挑戦しやすくなった

―Shirofuneの今後の活用イメージや、Web広告で今後どのような取り組みに挑戦したいか、考えがあれば聞かせてください。

武井
SNS広告は年内で100%内製化に切り替えができたので、キャンペーン広告やディスプレイ広告も徐々に内製化に切り替えていきたいです。

またクリエイティブにもっと磨きをかけられるよう、体制構築含め検討しているところです。Shirofuneがどんなに優秀でも、ターゲットに見合わないクリエイティブでは効果が出ません。まだまだ手探りの状況ではありますが、今後はバナーやLPの改善も自社でスピーディーに制作できるよう力を入れていきたいです。

―最後に、事業会社がWeb広告の運用を内製化する意義をどういう点に感じていますか?

武井
Webマーケティングの知見が自社に蓄積し、社員のコミュニケーションが活発になった点に意義を感じています。やり方がわからず、外部にお任せしていたことが自社でできるようになる。すると、もっと新しいことにもチャレンジしてみようと前向きな気持ちになれます。

実は栃木の宇都宮にグループ会社があるのですが、そちらの広告代理業もうちでやるようになったんです。予算の少ない案件ではありますが、プチ広告代理事業です。こんな風に、新しいことにチャレンジしながら、来年以降はもっと大きなボリュームも扱えるように成長していきたいです。

―ありがとうございました。

<取材・文=藤井恵>

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