Shirofuneを活用し、未経験から広告代理事業を立ち上げクライアント数は10社超!上級ウェブ解析士が広告運用をビジネスとして始めた理由
- 岩井智昭
上級ウェブ解析士の髙塚修治さんはShirofuneのインサイドセールスとして活躍する傍ら、個人事業主としてWeb制作やアクセス解析業務を請け負ってきました。
Shirofuneを活用すればWeb広告の運用代行を事業として展開できるのではないか?と考え、Web制作を請け負ったクライアントに広告の運用代行を提案し、受注。最初の2ヶ月は成果が出ずに苦しみましたが、広告コピーの勉強をしたところ効果は大幅に改善。運用代行を事業として展開する手応えを得ます。
そこから提案を繰り返し、クライアント数は10社超へと拡大。Web制作、広告出稿と運用、アクセス解析と顧客への提供価値が拡大したことで売上も大幅にUPしました。
髙塚さんに運用未経験ながら広告代理事業を立ち上げた経緯、クライアントが10社超へと拡大するまでの変遷、提供価値を拡張したことによる変化について話を聞きました。
髙塚 修治 氏
上級ウェブ解析士/Webデザイナー専門コンサルタント
https://twitter.com/shujitakatsuka
新卒でSEとなり入社3年で独立。HTMLを武器にWebサイト構築を請け負い、アクセス解析、広告運用代行とサービスの幅を広げる。現在は福岡を拠点にWebマーケティングの案件を複数請けながら、Shirofuneのインサイドセールスとして活躍。
Shirofuneの仕事がきっかけで執筆した著書『いきいきWebデザイナーの教科書』(電子書籍)はAmazon3部門で売れ筋1位に。2021年に続編となる『いきいきWebデザイナーの教科書 集客編: 「あなたに任せたい」と言われる”売り込まない”集客術』を出版。
ノーコードでWebページが作れる時代
Web広告もShirofuneがあれば自動でプロと同等レベルの運用ができる
―髙塚さんは個人でWeb制作・アクセス解析を請け負っていますね。Shirofuneに業務委託として関わったことをきっかけにWeb広告事業をスタートし、現在は10社を超えるお客様の広告運用をしていると聞きました。広告事業の立ち上げから現在に至るまでの経緯を聞かせてください。
Shirofuneにインサイドセールスとして関わるようになって感じたのは、今後Web広告は自動で配信する時代になっていくだろう、ということです。
Webページをノーコードで作るのが主流になりつつあるように、初心者がShirofuneを使って広告を運用するようになるだろう。そうなると、自分の専門性と掛け合わせて広告運用をビジネスにする人は増えていくのではないかと思いました。
そこで私自身もShirofuneを使ってWeb広告の運用をしたいと考えるようになりました。そんな時、制作をお手伝いしたお客様から「Web広告を出稿したい」というお話をいただきました。「Shirofuneを使えばプロと同等レベルの運用ができるので、私に任せていただけませんか?」と提案しました。
―髙塚さんは広告運用未経験ですよね。未経験の運用業務を提案することに対して、心理的抵抗はなかったのでしょうか?
広告運用の経験はありませんでしたが、自動で運用してくれるShirofuneという”既製品”を使うので、理屈上は問題ないだろうと考えていました。
インサイドセールスをしていたのでShirofuneというサービスを信頼していますし、成功事例もたくさん知っています。大手のWeb専業代理店もインフラとして導入しているので、運用のレベルが高水準であることも確信していました。
そもそも私の担当するお客様は90点の運用を95点にしたい方々ではありません。自社で運用をすると30点しか取れない人たちです。そんな事業者さんでもShirofuneを使うと80点が取れる。だったら使わない手はありません。
お客様にも「運用にはShirofuneというサービスを使います。これは運用のプロが行う業務を再現したサービスなので、誰が使っても80点の運用ができます」と提案し、請け負うことになりました。
広告コピーの勉強をしてから、広告効果は一気に改善
抱えるクライアント数も10社超へと拡大
―1社目の運用を請け負ってから安定的に効果が出るまで、どれくらいかかりましたか?
3ヶ月程でしょうか。最初は見よう見まねで出稿し、わからないところはShirofuneのスタッフに仕様を確認しながら進めていきました。
流石に広告出稿の仕組みを理解できていないのは良くないと思い、媒体の管理画面から出稿して運用もしました。Shirofuneは一体何を自動化していて、どういう意図で動いているのかを確認するためです。
ただ最初の1〜2ヶ月の効果は散々でした(笑)。Shirofuneはどんな時でも80点の運用をしてくれるはず。効果が悪いのはLPが悪いか広告文が悪いかどちらかだろうと広告のコピーを勉強したところ、一気にパフォーマンスが改善しました。この時、Web広告運用は事業として横展開できる手応えを感じました。
―現在は広告事業で10社を超えるお客様を抱えているようですね。どのようにクライアントを開拓したのですか。
Webページの制作やリニューアルの案件を受けた際には、Web広告出稿意欲をヒアリングし、検討している場合は提案をしました。
Shiroufneを使えばプロと遜色のないパフォーマンスが発揮できること、その分、私はアクセス解析と広告コピーの制作に専念すること。課題を設定し、テストマーケティングとしてWeb広告を活用している事例をお話すると興味を持っていただけることが多く、気づけばお客様の数は10社超えるまで膨らんでいました。
広告代理業を始めたことで提供価値、顧客関係性は大きく進化
売上も大幅にアップ
―Web制作から広告代理事業へと提供価値を拡張したことで、どのような変化がありましたか?
Web広告を請け負うことで、アクセス解析がきちんとできるようになりました。Web制作だけをしても、アクセスが集まらないことには施策がうまくいったのか失敗したのかの判断がつきません。
その点、広告を通してアクセスを集められると施策のPDCAが回せるようになります。
このPDCAサイクルを回せることのインパクトは非常に大きいです。実際、ある企業さんで「Aという商品をWeb広告で売り出したい」という要望がありました。LPを制作して広告を出稿したのですが、Shirofuneからの改善提案で効果の悪いキーワードに商品Aが出てきてしまいました。
そこで「Shirofuneからこんな改善提案がきています。Web広告で商品Aを打ち出すのはやめて、商品Bをエントリー商材にしてみませんか?」と提案し、満足のいく結果が得られたことがありました。
このようにWeb広告を通じてPDCAサイクルが回せるようになったことで、マーケティング全般の提案ができるようなりました。
―提供価値の幅、提案の質がかなり進化しているのですね。
そうですね。以前はHPの立ち上げやリニューアルといったスポットの仕事が多かったのですが、Web広告を運用していると毎月お客様とオンラインで顔を合わせるようになります。
今月の結果はこうだった、来月はこれをやってみましょうと会話をするようになり、提案の質はもちろん、お客様との関係性も変わってきています。
当初イメージしていた、自分の専門性に広告運用を掛け合わせる意義も強く感じています。
私はWebサイトを制作する際、お客様の強みをかなり細かくヒアリングし、打ち出すポイントを明確にした上でサイトを制作しています。そのため、そのページで広告を出稿するなら誰よりもお客様の良さ、強みを理解しているつもりです。
そんな私が広告を運用するからこそきちんと成果が出せますし、その成果が次の提案へと繋がります。
―クライアント目線でも、サイト制作から広告までを一気通貫して髙塚さんにお願いできるメリットは大きそうですね。
別々の担当にお願いをするとコミュニケーションコストも発生するので、クライアント側にもメリットは大きいと思います。フリーランスとして独立した時はページ制作からアクセス解析へと業務の幅を広げてきました。そこからさらに広告出稿と運用、集客提案、マーケティング戦略の提案へと業務の幅が広がっています。結果的に売上も大幅にアップしました。
―グッドスパイラルを生み出せている状況が伝わってきます。今後の展望についても聞かせてください。
現在は一人でやっているので、10社強のお客様で手いっぱいの状況です。ですからまずは今お取引をいただいているお客様でしっかり成果を出したいと考えています。広告の効果が出せれば予算も自ずとUPし、売上も増えるので、まずはその状態を目指したいです。
そしてゆくゆくは一緒にやっていただける方を採用し、より多くのお客様のお手伝いができると嬉しいです。
髙塚さんから広告運用サポートを受ける、社本歯科様の声
社本歯科 社本昇久先生
当クリニックは愛知県名古屋市東区に位置しています。元々はオフィス街だったので、集客には駅や街中の看板、医院周辺のタウン誌への広告出稿を活用してきました。その後、ファミリー層向けのマンションが多く建設されるようになり、ファミリー世帯を積極的に集客したいと考えるようになりました。
そこで、経営コンサルティングでお世話になっているエルミライ社の志賀さんに相談したところ、ご紹介をいただいたのが髙塚さんでした。
これまでは電話予約がメインでしたが、髙塚さんにお願いをしてネット予約ができるよう、ホームページをリニューアルしました。その後Web広告もお願いしたところ、数ヶ月で新患が倍々に増えていきました。
患者さんの層も従来はビジネスパーソンが中心だったところから、30代・40代の女性とお子さんといった具合に、狙った層の方々が増えてきています。
また歯を綺麗にしたい方をターゲットに審美治療の広告を打ったり、従来の「待ち」の広告から「攻め」の広告ができるようになってきました。
現在もエルミライ社の志賀さん、髙塚さんと定期的に打ち合わせを開催し、当クリニックの集客戦略の相談をしています。髙塚さんからは、Webで効果を出すべく様々なアドバイスをいただいています。
Googleのビジネスプロフィールを充実させることが大切だと聞いてからは、スタッフ持ち回りで週に3回記事の投稿をしています。Googleの口コミもかなり重要とのことで、患者さんにお願いをして書いていただいています。
こうした地道な活動も相まってオンラインで安定的な成果が出ていることに大変満足しています。毎月の新患の数も、施策実施前と比較して230%まで伸びています。
私自身はWebに明るくないのですが、最近はみなさんWebで情報収集をするのが当たり前になっていますよね。そういった世の中の動きと当クリニックが置かれた状況のズレに髙塚さんは気づかせてくれます。そのお陰で私自身は歯科医の業務に集中できているので助かっています。今後もプロとしての提案に期待しています。
<取材・文/藤井恵>