広告代理店

広告代理店が抱える広告費の立替えリスク。事業拡大に伴うキャッシュフローのジレンマの解決策とは

Shirofune広報担当
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広告代理店の経営課題の1つに広告費の立替えリスクがあります。受注後、広告主の入金前に媒体費を立て替えて支払うため、キャッシュフローが圧迫されるだけでなく、広告主の倒産等による貸し倒れのリスクが存在しています。

広告代理店の広告費に関するキャッシュフローの課題を解決するサービス「アドエール」「アドエールプロ」を提供する株式会社バンカブルの創業者であり代表取締役社長の髙瀬大輔氏に、広告代理店が抱える広告費の支払いに関する課題とその解決策について伺いました。

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広告主と広告代理店のどちらも経験して感じた、中小企業の資金面の課題

私自身、事業会社でマーケティングに従事し、その後はコンサルティングとしてBtoBのマーケティングのご支援をしてきたなかで感じたのは、ほとんどの中小企業が資金面の課題を感じているということ。もう少し詳しく言うと、多くの中小企業は買掛と売掛のリスクを抱えています。

「成長に向けてより多くの投資をしていきたいのにリスクを考慮すると難しい」と嘆く中小企業の経営層を多く目にしてきました。こうした背景から、これまでのキャリアの中心だった広告・マーケティング戦略支援とは異なるファイナンスから企業の成長を支援したいと強く思っていました。

案件規模が大きくなればなるほど、広告代理店のキャッシュフローは厳しくなる

特に、中堅広告代理店は成長とリスクが常に隣り合わせなんです。

一般的にWeb広告を扱う広告代理店は、広告主からの入金の前にGoogleを始めとした広告媒体費を支払います。

広告代理店のほとんどは発注額の約15~20%を運用手数料とすることで利益を得るモデルです。例えば100万円の案件の場合、その内訳は80万円強が広告媒体に払う費用で、残りの20万円が運用手数料です。(運用手数料が20%の場合)

このモデルの課題は、受注後に仕入れが発生するため、案件規模が大きければ大きいほど、大きな原価が発生し、キャッシュフローを圧迫するということです。

例)100万円の案件の場合、広告代理店は広告媒体費の80万円を立替で支払い、1ヶ月後に広告主から100万円の入金があります。立替から広告主の入金までの1ヶ月間は80万円がマイナスとなる。

代理店の嬉しい悲鳴だと思うのですが、売上が順調であればあるほど、受注額が大きくなればなるほど、大きな仕入れが必要でキャッシュフローが厳しくなるんです。広告主からの入金が滞った瞬間に黒字倒産してしまいかねません。

数億円に上る大規模の案件になると、広告代理店は自腹を切って数億円の広告媒体費を支払い、入金を待たなければなりません。果たしてそのリスクを背負ってまでも受注するべきなのか、というジレンマを抱えている代理店は決して少なくないでしょう。

ほとんどの中堅広告代理店は、キャッシュを考えつつリスクに注意しながら、バランスをとって利益を伸ばしていかないといけないんです。

広告キャッシュフローを改善する媒体費立替サービスの「アドエールプロ」と、広告費分割後払いサービス「アドエール」

広告代理店のキャッシュフローの課題に対して、今までの広告代理店は様々な手法で対処してきました。

  • ・許容できる範囲での受発注を粛々と繰り返して、徐々に手元のキャッシュを堅実に増やす
  • ・広告主に対してなるべく早く入金をいただくように働きかける
  • ・(大手広告代理店以外は現実的ではないが)媒体社に対して支払いサイトを伸ばしてもらうよう交渉する

ただ、これらの手法は成長のためのトライではなく、限界があるんです。

そこで弊社は、キャッシュフローの圧迫リスクをバーチャルクレジットカードで解決する媒体費立替サービスの「アドエールプロ」を広告代理店に提供しています。

これにより、広告代理店は成長にアクセルを踏むことができます。

我々が発行するバーチャルクレジットカードを使って媒体費のお支払いをしていただくことで、代理店が広告主の入金前に払うべき媒体費を我々が立替えておきます。クレジットカードの引き落としは最長57日後のため、1ヶ月間のフリーキャッシュフローは作ることができ、大型受注によるリスクを回避できます。代わりに、広告媒体費100に対して2.2を手数料として弊社がいただくモデルとなっております。

クレジットカードは申し込みより最短3営業日で発行できます。申し込みの際には、売上規模や取引社数、代表者様の情報等を入力いただきます。審査時の目安としてはお取引先である広告主の年商が3,000万円を超えており、取引先ごとの取引額に大きな偏りがなければ基本的にはご利用いただけます。

既存の法人クレジットカードのご利用状況は鑑みずに審査をさせていただいており、銀行等の金融機関で借り入れされる際に必要な財務諸表や事業計画等は必要ございません。

また、「借入」として処理する必要が無い建付けになっておりますので、既存の借入枠を削ってしまうリスクも同様にございません。

売掛のリスクには、広告費4分割・後払いサービスである「アドエール」で解消できます。

我々が広告代理店さまへ取引金額をお支払いし、広告主さまには分割で当社へ取引金額をお支払いいただきます。

※広告主様には広告媒体費100に対して3.0の手数料がかかります。

ですので、広告主さまのキャッシュフローの圧迫を軽減しつつ、代理店さまの未回収リスクを軽減します。

さらなる成長を目指す広告代理店の挑戦を、キャッシュフロー改善の観点から支援していきたい

私自身、事業会社でマーケティングに従事し、その後はコンサルティングとして企業様のマーケティングのご支援をしてきたなかで、やっぱりほとんどの企業様が売掛・買掛のリスクを抱えていて、もっと成長に向けてアクセルを踏んでいきたいのに踏めない、という状況を多く目にしてきました。しかしながら銀行等の既存の金融機関は社会インフラという側面も担っているため、資金の貸付やサービスの提供が難しいのが実情です。

そこで、広告業界へのノウハウ・知見が多くあるデジタルホールディングス内であれば、新しいビジネスモデルをつくって、ご支援することができるのでは、というのが創業に至った背景です。

弊社は「新たな金融のカタチを創る」というミッション、そして「誰もがチャレンジできる世界を」というビジョンを掲げています。こうした想いで広告代理店のチャレンジを支援して行きたいと考えています。

おすすめ記事:Web広告のインハウス化(内製化)ガイド。代理店委託から内製化移行を成功させるために。内製化のメリット・デメリットも解説

(撮影/矢野 拓実 編集/中島 孝輔 株式会社才流)

髙瀬大輔氏 プロフィール

不動産業での営業部・広告マーケティングに従事した後、スタートアップ企業の立ち上げにマーケティング担当者として参画。その後、株式会社オプトに入社。グループ内子会社の代表取締役を務めた後、2021年に株式会社バンカブルの代表取締役に就任。

◆アドエールについて
・サービス手数料 広告費100に対し3.0(税込)
・月末締め、翌月より各27日口座振替
・分割回数:4回(ショッピング分割手数料:なし)または一括
◆アドエールプロについて
・サービス手数料 付帯サービスであるクレジットカードによる媒体費100に対し2.2(税込)
・月末締め、翌々月27日口座振替
・分割回数:一括のみ
◆共通
・担保:なし
・遅延損害金(ご契約続行の場合・期限の利益喪失時ともに)
振替予定日または期限の利益喪失の翌日から完済の日まで弁済金(当該分割支払金または残金全額)に対し5.97%を乗じた額
・特約:使途はご契約法人の事業用広告決済に限定させて頂きます
バンカブルの提供する広告関連サービスをご契約中のみご利用可能です
・お支払遅延・その他利用規約に違反した場合、予告なく契約解除させて頂くことがございます
・その他詳細は弊社ドメイン(https://vankable.co.jp/)配下の規約およびサービスサイトをご参照ください

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