広告代理店委託時に感じていた自由度の少ない運用体制から、インハウス化を短期間で実現!柔軟な予算設定と改善カードで、CPAは3ヶ月で50%改善 〜三井住友DSアセットマネジメント株式会社のShirofune導入事例〜
- 三井住友DSアセットマネジメント株式会社小林 優希 様
三井住友DSアセットマネジメント株式会社は、2015年4月に大手運用会社としては初となるインターネット経由の投資信託直接販売(直販)サービス「三井住友DS投信直販ネット」を開始。
Web広告の中でも主に運用型広告に関しては、数社の広告代理店に運用を委託してきましたが、予算設定やレポートに制限があるため自由度が少なく、自社にノウハウが溜まらないことに課題を感じていました。
そこで自社運用に切り替えるべくShirofuneをサポートプラン付きで導入。結果、広告効果はCPAが50%改善し、サポート3ヶ月で運用担当者が独り立ちすることができました。
広告予算を広告代理店委託時の半分にまで落とした同社が、着実にコンバージョンを獲得できた秘訣、インハウス化がもたらした成果について伺いました。
【課題】
・Webマーケティング人材の固定配置が難しい
・予算設定(最低出稿金額や期間等)の制限により効果的な予算配分ができない
・運用を委託することで広告運用の知見が自社に溜まらない
・広告運用のPDCAサイクルに時間を要し改善までに時間がかかる
・運用をインハウス化したいが、担当者に広告運用の経験がない
【解決策】
・Shirofuneをサポートプラン付きで導入し、運用をインハウス化
【成果】
・柔軟な予算配分と日々の改善により、CPAは50%改善
・運用未経験から3ヶ月で運用担当として独り立ち
・広告の効果がサイト改善の気づきへと繋がる
個人の投資家に向けて、投資信託を直接販売
―事業内容と、広告を展開しているサービスの内容について聞かせください。
「Quality of Lifeに貢献する最高の資産運用会社」をビジョンに掲げ、SMBC グループの資産運用会社として、機関投資家から個人投資家に至るまで、様々なお客様に対して最高品質の運用パフォーマンスの提供を目指してしています。
今年から個人投資家の皆さまに資産運用をもっと身近に感じてもらうことを目的としたサービスブランド 「Be Active.」 を立ち上げ、プロスケーターの堀米雄斗選手にご出演いただいたブランデッドムービーを中心に情報発信を行っております。
Web広告(運用型広告)は個人投資家の皆様に直接、投資信託を販売するサービス「三井住友DS投信直販ネット」の集客に活用しています。
予算配分を柔軟に設定する事が可能な自社運用を決断
―これまで、Web広告の運用はどのような体制で行っていたのでしょうか。
直販サービス開始当初から、広告代理店に運用を委託していましたが、その背景にはWebマーケティング人材を固定で配置することの難しさがありました。そのため、運用型広告は広告代理店に委託し、社内に主担当と副担当の2名を配置して広告代理店の担当者と定期的にコミュニケーションをとっていました。
しかし、思うようにコンバージョンが出ず、新規媒体への出稿を試すなど状況に応じて時に広告代理店を変えながら、これまで複数社と取り組んできました。
ただ弊社から運用面において具体的に改善案を伝える主体的なお付き合いというよりは、提案を待つ受動的な運用スタイルをとっていました。
―運用上の課題は、どういったところに感じていましたか。
出稿時の予算設定に最低出稿金額や出稿期間等に制限があり、柔軟な運用ができない点に大きな課題を感じていました。弊社は通常時は出稿金額を抑え、キャンペーン時に予算投下を集中させています。その点で、予算配分の難しさを感じていました。
また、広告代理店からの提案を待つ受動的な運用スタイルだったので、社内に知見が溜まっていかないという課題も感じていました。そこで今年(2022年)の春頃から、自社運用を検討し、数社比較を行う中で問い合わせた一社がShirofuneでした。
「広告運用の経験がなくても運用できる」Shirofuneの操作性が導入の決め手に
―Shirofune導入の経緯を詳しく聞かせてください。
今後は広告代理店に頼ることなく、完全に自社運用に切り替えたいという考えが大前提としてありました。それをサポートしてくれるツールをいくつか検討し、導入後に自走できそうな実感を得られたのがShirofuneでした。
事前カウンセリングで管理画面を見せていただいたのですが、その際に「これだったら広告運用の経験がないメンバーでも運用できそう」という手応えを感じることができました。
また、当初から課題としていた予算設定がかなり柔軟にできる点も導入の決め手となりました。
―サポートプランもセットで導入いただいていますね。
アカウントの初期設定に不安があったということ、またShirofuneの導入から自社運用への切り替えまでをスピード感持って進めたかったこともあり、3ヶ月間のサポートをお願いしました。
実際、初期設定ではエラーが出てつまずくことも多かったので、サポートにはかなり助けられました。
月1回の定例では運用成果の共有のみならず、レポートのどこに着目すべきか教えていただきました。3カ月という短い期間で、広告運用におけるPDCAの回し方をインプットいただき、運用が自走できるようになりました。サポートプランをセットで導入して良かったと思っています。
改善カードの活用と、柔軟な予算設定でCPAは50%改善
―Shirofuneの導入により自社運用に切り替え、広告効果に変化はありましたか?
広告効果は大幅に改善しました。
予算配分が柔軟に設定できるようになったことで、広告代理店委託時の半分の広告予算で、当時と同じ数のコンバージョンが獲得できています。予算を抑えたい通常時は出稿先を限定しているのですが、それでも以前と同じ数のコンバージョンを維持できています。
今後はキャンペーンの実施を控えており、広告代理店委託時と同じ規模の予算を投下する月も出てきます。そうなった時にどれくらいコンバージョンが伸びるのか、社内でも期待が高まっています。
―広告効果が大幅に改善した要因は何だとお考えですか?
Shirofuneの柔軟な予算設定と、改善カードを活用した日々の改善にあると思います。
広告代理店委託時は、月に1回のレポートをもとに改善策の検討をしていたので、改善のスピード感はあまりなかったように思います。
それがShirofuneを導入したことで毎日上がってくる改善カードをチェックし、実行するようになりました。
Yahoo!広告やGoogle広告等、全ての媒体管理画面を個別に確認するのは手間がかかりますが、Shirofuneであれば1つの画面で媒体を横断した確認と改善ができるので、少ない時間で毎日、効率的に改善ができます。
また、これまでは予算設定に制限があったので、リスティングのキーワードも最適解を探そうと広告代理店から色々なご提案をいただき出稿していたのですが、広げたキーワードではコンバージョンに至らないことも多くありました。
それが今では、出稿金額を半分に抑え、効果的に獲得できるキーワードに予算を注力する運用へと変わりました。
クリエイティブも自社運用に切り替えたことで頻繁に改善できるようになりました。
これまで毎月1種類だったバナー広告でA/Bテストを実施するようになったり、訴求文言を定期的に見直したりと、運用のスピード感が上がっています。
Shirofuneの評価レポートによると、クリエイティブはまだまだ改善の余地がありそうですが、それでも自社でスピード感を持って改善する体制が構築できたことは大きいです。
それによって広告効果も確実に上がっているので、この取り組みを全社に広げたいという声が社内で上がっています。
Shirofuneによって実感した、主体的な広告運用の大切さ
―Shirofuneを導入し、運用をインハウス化したことで、どのような変化を感じていますか?
運用を委託していた際は、広告代理店からの提案をそのまま受け入れる受動的な運用をしていました。それが自社運用に切り替えたことで、主体的な運用へと変わりました。
主体的な運用をすると、今までの運用に無駄があったことに気がつきました。先ほどのキーワードもその一例です。毎日上がってくる改善カードをもとに改善を行い、その積み重ねで何に着目して改善を行っていけばいいのか、広告運用の知見が徐々に蓄積されていますし、その成果が広告の効果にも表れています。
また、Shirofuneは操作もシンプルでわかりやすいので、引き継ぎがしやすいというメリットもあります。弊社では私の他にもう一人の担当者が操作を覚え、休暇の際は速やかに交代することで、運用を継続する体制が取れるようになりました。
―最後に、今後の展望について聞かせてください。
自社運用に切り替え、レポートを定期的にチェックするようになったことで、サイト改善に繋がる動きができるようになってきました。
意外なキーワードで流入していることに気がついてランディングページにポップアップバナーを設置したり、ページそのものを強化したりと、Web広告の運用という域を超えて、良い施策へと繋がっています。
これまでは投資信託の直販サイト「三井住友DS投信直販ネット」の集客がメインでしたが、今後は活用範囲を拡大しコーポレートサイトでも活用していきたいと考えており、Shirofuneのサポートの元、アカウント構築までが完了し、出稿の準備が整っています。
この3カ月の主体的な運用を通して身につけた知見を最大限活用し、より大規模な集客にチャレンジしていくことが今から楽しみです。
−ありがとうございました。
<取材・文=藤井恵>
サポート担当者コメント
三井住友DS様は、キックオフ、定例時において常に何に対して課題を感じていてどのように改善していきたいのか、目指したい世界観などが整理されており、非常に明確な印象でした。
そのため、私の方でもそれに対する具体的なアクション、解決策をお伝えさせて頂くことができました。基本的なShirofuneの使い方や広告知識、レポートの活用方法はもちろんのこと、広告配信で特に重要なクリエイティブ改善にも課題感をお持ちでしたので、制作する上でのポイントなどもお伝えさせて頂きました。
現在はサイト改善にも着手されているとのことで、貴社サービスの更なる認知向上や質の高いユーザーの獲得が増えることを願っております。
小林様を初め関わっている皆様が内製化実現に向けて主体性高く取り組んで頂いたこと、3ヶ月という短い期間ではありましたが本当にありがとうございました。