ツール広告データ

広告データとは?広告データの代表的な種類と取得ツールを紹介

戸栗 頌平

「広告は分析と改善をして運用精度を高めることが重要」とはよくいわれ、実際にそれは正しいです。

しかし、言うは易く行うは難し。広告データと一口にいっても、おなじみのクリック率やコンバージョンのほか、売上げにつながっているかを測定するROASやLTVなどさまざまあります。特に広告運用入門者の場合、どのデータを、どのように見ればよいのかわからないのではないでしょうか。

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社がWeb広告運用担当者を対象にした調査によれば、回答者の26.3%がデータ分析に最も時間がかかっていると回答しています。広告を出稿しているだけでは、成果の良し悪しを正確に判断することはできません。どの媒体で、どのクリエイティブが、どのターゲットに対して効いているかを把握するには、広告データへの正確な理解と活用が不可欠です。

本記事では、広告運用担当者に向けて、広告データの基本的な定義から代表的なデータの種類、さらにデータを取得するためのツールまでをわかりやすく解説します。

広告データとは

広告データとは、広告の配信状況、ユーザーの反応、成果の達成状況に関する数値情報のことです。表示回数やクリック数といった配信状況から、コンバージョン数やCPAといった成果指標、さらにはROASLTVといった顧客価値指標まで、広告の効果を多角的に評価するためのあらゆる数値が広告データに含まれます。

広告データは、Google広告やMeta広告などの広告プラットフォームの管理画面、またはGoogle Analytics 4(GA4)のようなアクセス解析ツールを通じて収集、確認できます。これらのデータを継続的にモニタリングし、改善サイクルを回すことが、広告投資の費用対効果を最大化する上で重要な取り組みです。

広告データは、広告費や次の打ち手を決めるための判断材料です。どのデータをどの目的で活用するかを正しく理解しておくことで、運用精度は大きく変わります。

広告データを把握する重要性

広告データの把握は、広告運用の精度を高める上で欠かせない取り組みです。データがなければ、どの施策が成果につながっているかを客観的に判断できず、最適な予算配分もできません。ここでは、広告データを把握することの重要性を3つの観点から整理します。

何が成果につながっているかを正しく判断できるため

広告を出稿しているだけでは、成果の要因を特定することができません。インプレッション数、クリック率、コンバージョン数、CPAといったデータを継続的に確認することで、どの媒体、どの訴求、どのターゲティングが成果に貢献しているかを客観的に把握できます。

たとえば、同じ予算を2つのキャンペーンに分けて運用している場合、データがなければどちらが優れているかを判断する根拠がありません。WordStreamの2024年 Google広告ベンチマークでは、検索広告の全業界平均クリック率が6.42%、コンバージョン率が6.96%と報告されています。自社データをこうした基準と比較することで、改善余地を客観的に発見できます。

(引用:WordStream

広告データを見ることで、感覚や印象ではなく根拠をもった改善判断が可能になります。勘に頼った運用から脱却し、データをもとにPDCAを回せる体制を整えることが、広告成果を継続的に高めていくために欠かせません。

広告費の無駄を減らし、予算配分を最適化できるため

広告運用で重要なのは、限られた予算の中でいかに多くの成果を創出できるかどうかです。そのためには、データにもとづく予讃配分が欠かせません。広告データを分析すると、成果の悪い配信先や訴求、逆に伸ばすべき施策が明確になります。その結果、効果の低い出稿を削減し、成果の高い媒体やキャンペーンに予算を集中させられます。

全ての広告媒体やキャンペーンに均等に予算配分をする、勘や経験に頼って予算配分をするということは、思考停止の状態に陥っているといっても過言ではありません。

限られた広告予算を最大限に活用するには、どこに投資すべきかを数値で判断するプロセスが必要です。たとえば、デバイス別データを見てスマートフォン経由のCPA(顧客獲得単価))がパソコンの2倍かかっていると分かれば、デバイス入札調整の根拠が生まれます。同様に、時間帯別データでコンバージョンが集中する時間帯が特定できれば、その時間帯に予算を厚くするといった判断が可能になります。

データをもとにした予算配分の最適化は、広告費の削減と成果の向上を同時に実現できる、費用対効果の高いアプローチです。

LPや営業を含めた全体改善につなげられるため

リスティング広告やSNS広告などのゴールは、購入や問い合わせなどのコンバージョンにつなげることです。広告の表示回数やクリックが多くても、コンバージョン数が少なければ、事業利益に貢献しているとはいえません。漠然と広告データを眺めるだけでは、「なぜクリック数は取れているのに売上げは出ていないのだろう?」という状態に陥ってしまいます。

広告データを見ることで、クリックは取れているのにコンバージョンしない場合はLPやフォームに課題があり、コンバージョンは出ているのに受注につながらない場合はリードの質や営業プロセスにボトルネックがあると仮説を立てられるようになるのです。

このように広告データを見ることで、効率よく全体のボトルネックを発見できます。クリック率が高いのにCVRが低ければLPを見直す、フォーム完了率が低ければEFO(エントリーフォーム最適化)を検討する、といった判断が可能になります。広告データを入口に、集客から受注までの一連のプロセスを改善する視点をもつことが、マーケティング全体の成果向上につながります。

広告データを活用できる場面

広告データは、日々の運用改善から戦略的な意思決定まで、さまざまな場面で活用できます。ここでは、広告運用の現場で特に活用頻度の高い3つのシーンを紹介します。

広告運用の改善を行う場面

広告データは、日々の運用改善に最も直接的に活用されます。クリック率、CVR、CPAを定期的に確認すれば、どの広告文、クリエイティブ、配信先、ターゲティングが効果的かを判断できます。

たとえば、複数のクリエイティブを同時配信している場合、クリック率やエンゲージメント率のデータを比較することで、訴求力の高いクリエイティブティブを客観的に評価することが可能です。成果の低い施策は停止し、良い施策に予算を注力することで、広告効果を継続的に高められます。

予算配分や投資判断を行う場面

限られた広告予算をどこに投下するかを決める際にも、広告データは重要な役割を果たします。媒体別、キャンペーン別、商材別の成果を比較することで、費用対効果の高い領域に予算を集中させられます。

電通「2025年 日本の広告費」が示すように、インターネット広告費は総広告費の50.2%を占めるまでに拡大しました。これは多くの企業がWeb広告へ出稿している状況を表しています。競合数が増えれば、限られた広告枠への掲載を巡った競争が激しくなるため、顧客獲得単価が高騰している可能性が高いでしょう。実際にWordStreamの2025年調査によれば、平均CPCが前年比13%上昇し、87%の業種で広告費が増加傾向にあると判明しています。

つまり、同じ予算を投じても、以前と同じだけの成果が得られなくなっている企業が増えているということです。Web広告への投資が増えるほど、データをもとにした投資判断の重要性も高まります。感覚ではなくデータをもとに判断することで、無駄な投資を減らし、成果の最大化につなげられます。

集客以降の課題を見つける場面

広告データは、広告そのものだけでなく、LPやフォーム、営業活動の課題発見にも役立ちます。先にも述べた通り、クリックは多いのにコンバージョンしない場合はLPに課題があり、コンバージョンは出ているのに受注しない場合はリードの質や営業対応に課題がある可能性があります。

広告データをもとに、マーケティングファネル全体のどのステップに問題があるかを特定することが、マーケティングROIを改善する近道です。実際に営業とマーケティング間の連携が円滑な企業は、そうでない企業と比べて売上げの成長スピードが15%早く、19%多い利益を上げるとの調査データがあります。

このデータが示すように、広告担当者と営業チームがデータを共有し、連携して改善を進める体制を整えることで、広告投資の効果をより広い範囲で最大化できます。

広告データの代表的な種類

広告データにはさまざまな種類があり、それぞれ異なる目的で活用されます。大きく分けると、配信データ、反応データ、成果データ、顧客価値データ、分析補助データの5つに分類することが可能です。それぞれの指標が何を示しているのかを正しく理解することが、データをもとにした的確な判断につながります。

以下では、代表的な広告データを見ていきましょう。

配信データ

配信データとは、広告がどれだけ表示されたかを示す指標群です。広告が実際にユーザーに届いているかどうかを把握するための基本的なデータであり、広告のリーチや露出状況を確認する際に参照します。配信データの代表的な指標は以下の3つです。

インプレッション数

広告が表示された合計回数です。ユーザーが広告を1回見るごとに1インプレッションとしてカウントされます。インプレッション数が多いほど広告の露出が多いことを示しますが、同じユーザーへの重複表示も含まれるため、リーチ数と組み合わせて確認するようにしましょう。認知拡大を目的としたキャンペーンでは、インプレッション数が主要な評価指標のひとつになります。

リーチ数

広告を見たユニーク(重複なし)ユーザー数です。インプレッション数が表示回数の合計であるのに対し、リーチ数は実際に広告を目にした人数を示します。たとえば、あるユーザーが広告を3回見た場合、インプレッション数は3回、リーチ数は1となります。

新規顧客への認知を広げたい場合は、インプレッション数よりもリーチ数を重視することが重要です。リーチ数が少ないにもかかわらずインプレッション数が多い場合、一部のユーザーに広告が集中して表示されている可能性があります。

フリークエンシー

1人のユーザーが広告を見た平均回数です。「フリークエンシー=インプレッション数÷リーチ数」で算出されます。フリークエンシーが低すぎると広告の認知が形成されにくく、高すぎると広告疲れ(広告への嫌悪感)が生じるリスクがあります。Meta広告などでは、フリークエンシーを一定の範囲内に維持しながら配信を管理することが、広告効果を持続させる上で重要です。

反応データ

反応データとは、広告に対してユーザーがどのような行動を取ったかを示す指標群です。配信データがリーチの量を示すのに対し、反応データは広告の質やユーザーとの関連性を評価する上で参照します。反応データでは、以下3つの指標を確認しましょう。

クリック数

広告がクリックされた合計回数です。ユーザーが広告に興味を持ち、リンク先(LPやWebサイト)に訪問した件数を示します。クリック数はサイト流入の入口となるデータであり、集客規模を把握する上での基本的な指標です。クリック数単体ではなく、後述のCTRやCVRと組み合わせて評価することで、広告の有効性をより正確に判断できます。

CTR(クリック率)

広告が表示された回数に対してクリックされた割合を示す指標で、「CTR=クリック数÷インプレッション数×100」で算出されます。リスティング広告やSNS広告などの、コンバージョンを目的とした広告での重要指標です。

WordStreamの2025年Google広告ベンチマークによると、リスティング広告の全業界平均CTRは6.66%です。CTRが業界平均を下回っている場合や競合、過去の自社データを下回っている場合は、広告文や訴求が検索ユーザーの意図に合っていない可能性があり、見出し、説明文、クリエイティブの改善を検討するサインになります。

エンゲージメント数

ユーザーが広告に対して行った反応(いいね、コメント、シェア、保存など)の合計数です。SNS広告において重要な指標で、広告コンテンツがユーザーに響いているかどうかを評価する際に参照します。

エンゲージメント率(エンゲージメント数÷リーチ数×100)が高いほど、クリエイティブの共感性や関心度が高いといえるでしょう。エンゲージメントは間接的なブランド認知の向上にも寄与します。

成果データ

成果データとは、広告経由でどれだけの成果(コンバージョン)が生まれたかを示す指標群です。広告の最終的な費用対効果を評価する上で最も重要なデータであり、運用改善や予算判断の核心となります。

コンバージョン数(CV数)

広告経由で達成した目標行動(問い合わせ、資料請求、購入、会員登録など)の合計件数です。コンバージョンの定義は広告主によって異なりますが、いずれも広告がビジネス成果に直結した件数を示します。

CV数は件数の絶対値であるため、CPAやCVRと組み合わせることで初めて質の評価が可能になります。CV数が多くてもCPAが高ければ費用対効果は低く、CV数が少なくてもCPAが低ければ効率的な運用といえます。

また、CV数だけを追うと、定義の軽いコンバージョン(例:資料ダウンロード)に最適化されて、商談獲得といった本来重要な成果が軽視されるリスクがあるため、マイクロCV(中間指標)とマクロCV(最終成果)を分けて管理するようにしましょう。

CV数はROIを評価する根拠となるため、広告レポートで最初に確認すべき指標のひとつです。媒体別、キャンペーン別にCV数を比較することで、どの施策が成果に貢献しているかを特定できます。

CVR(コンバージョン率)

広告のクリック数に対してコンバージョンが発生した割合で、「CVR=コンバージョン数÷クリック数×100」で算出されます。CVRはLPの品質、フォームのUX、ターゲティングの精度を総合的に評価する指標です。クリック数は多いのにCVRが低い場合は、広告の訴求とLPの内容がずれているか、フォームに離脱要因がある可能性があります。

CVRを改善すれば、追加の広告費をかけずに成果件数を増やすことが可能です。単純な計算ですが、CVRを1%から2%に改善するだけで、売上げや獲得リード数が2倍になります。成果の伸び悩みに迷ったら、さらなる広告費を投下する前に、CVRに改善余地がないかどうかを検討しましょう。

注意点としては、CVRはターゲティングの質に大きく左右される点が挙げられます。購買意欲の高いキーワードで集客しているキャンペーンと、認知目的の幅広いターゲティングのキャンペーンでは、前提条件が異なるためCVRを同列に比較しても意味がありません。

また、CVRを上げることだけを目的に、コンバージョンハードルを極端に下げる(例:「無料相談」を「メルマガ登録」に変更する)と、CV数は増えても質が下がり、最終的な売上げや商談につながらないケースがあります。CV数の量と質のバランスを常に意識することが重要です。

CPA(Cost Per Acquisition:顧客獲得単価)

コンバージョン1件を獲得するためにかかった広告費用で、「CPA=広告費用÷コンバージョン数」で算出されます。CPAは広告の費用対効果を直接的に示す指標であり、目標CPAを設定して運用することで、成果の効率性を継続的に管理できます。

CPAが高い場合は、入札単価、ターゲティング、クリエイティブ、LPのいずれかに改善余地がある可能性があるでしょう。媒体別、キャンペーン別のCPAを比較することで、予算配分の最適化にも活用できます。

また、CPAは後述するROASやLTVと組み合わせることで、より精度の高い投資判断が可能になります。CPAが低くても、獲得した顧客のLTVが低ければ長期的な収益貢献は限定的です。逆にCPAが高くても、顧客単価やリピート率が高くLTVが大きければ、許容できるケースもあります。

CPAをいくらに設定すべきかと迷った際は、LTVや粗利率から逆算して、根拠のある数値を導き出しましょう。

顧客価値データ

顧客価値データとは、広告で獲得した顧客がもたらすビジネス上の価値を示す指標群です。広告入門者から中上級者へステップアップするためには、顧客価値データを分析し、広告が事業成長につながっているかどうかを判断できるようになる必要があります。そうしなければ、ただ広告の成果に一喜一憂し、実際には利益につながっていないという事態を招きかねません。

広告の成果は、CV件数だけで評価するのではなく、売上げや利益、顧客の長期価値まで含めて評価するようにしましょう。

売上高

売上高は、広告経由で発生した購入、成約による売上げ金額の合計です。コンバージョン数だけでなく、売上高まで把握することで、広告が実際のビジネス成果にどれだけ貢献しているかを金額ベースで評価できます。

たとえば、目標以上のコンバージョン数を獲得できていても、売上げにつながっていなければ事業としては失敗です。BtoBやSaaS、金融、不動産などの場合、リアルタイムで売上高を把握することは困難ですが、月に1回は確認するようにしましょう。

特に客単価が異なる商品、サービスを複数扱っている場合、コンバージョン数だけを見ると高単価商品の貢献を見落とす可能性があります。売上高と連動した評価が、予算配分の精度を高めます。

ROAS(Return On Advertising Spend:広告費用対効果)

広告費に対して何倍の売上げを得られたかを示す指標で、「ROAS=売上げ÷広告費×100」で算出されます。CPAが1件あたりの獲得コストを示すのに対し、ROASは広告費の回収効率を示します。たとえば、ROAS500%の場合、広告費1円あたり5円の売上げを創出していることを意味しているわけです。

ROASと混同しやすい指標にROI(Return On Investment:投資対効果)があります。ROASが「広告費に対する売上げの比率」を見るのに対し、ROIは「広告費を含む全コスト(制作費・人件費など)に対する利益の比率」を見ます。ROASが高くても、商品原価や運営コストを差し引くと実際には赤字になっているケースもあるため、事業全体の収益性を評価する際はROIも合わせて確認することが重要です。

単価が一定の商材、リード獲得・会員登録など「件数」で成果を測るサービスではCPAが適しています。一方、商品単価や購入点数がユーザーによって異なるECサイトや受注金額が案件ごとに変わるBtoBでは、CPAだけでは広告費の回収効率を正確に把握できないため、ROASを主軸に置くほうが正確な測定が可能です。

LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)

1人の顧客が取引期間全体を通じてもたらす収益の総額のことです。広告でコンバージョンした顧客のLTVが高いほど、その広告施策は長期的に見て費用対効果の高い投資といえます。

短期のCPAやROASだけで広告を評価すると、リピート購入や継続利用が多い良質な顧客を獲得できている施策を過小評価するリスクがあります。LTVをもとに許容CPAを逆算することで、より中長期的な視点での広告予算管理が可能になります。

LTVと対になる指標がCAC(Customer Acquisition Cost:顧客獲得コスト)です。CACは広告費だけでなく、営業・マーケティング全体のコストを含む点でCPAより広い概念であり、「LTV÷CAC」の比率は事業の収益構造を評価する際によく使われます。一般的にLTV/CACが3以上であれば健全な状態とされており、この比率が1を下回る場合は顧客を獲得するほど損失が拡大していることを意味します。

CPAやROASが「1回の取引における効率」を測る短期指標であるのに対し、LTVは顧客との関係全体を通じた収益性を測る中長期指標です。サブスクリプションモデルやリピート購入が前提のECサイトなど、初回購入だけでは利益が出にくいビジネスモデルほど、CPAやROASではなくLTVを中心に広告効果を評価することが重要になります。

分析補助データ

分析補助データとは、広告の成果をより細かい切り口で分析するための補助的な指標群です。配信データや成果データを属性、状況、クリエイティブ別に分解することで、改善の糸口を見つけやすくなります。まずは以下のデータから見てみましょう。

デバイス別データ

スマートフォン、パソコン、タブレットなどのデバイスごとに分類した広告成果データです。同じキャンペーンでもデバイスによってCTRやCVRが大きく異なることは珍しくありません。たとえば、スマートフォンからのクリックは多いのにCVRが低い場合は、LPのスマートフォン表示に問題がある可能性があります。デバイス別に入札調整を行うことで、成果の高いデバイスへの予算配分を最適化できます。

地域、時間帯データ

ユーザーの所在地や広告が表示、クリックされた時間帯に関するデータです。地域ごとのCPAの差や、コンバージョンが集中する曜日、時間帯を把握することで、配信設定の最適化に活用できます。業務時間帯に問い合わせが集中するBtoB商材では、平日日中の入札を強化し、深夜、早朝の配信を絞ることでCPAを改善できる場合があります。

クリエイティブ別データ

バナー画像、動画、広告文などのクリエイティブ素材ごとに分類した広告成果データです。複数のクリエイティブを同時配信している場合、クリエイティブ別のCTR、エンゲージメント率、CVRを比較することで、どの訴求が効果的かを定量的に判断できます。成果の低いクリエイティブを停止し、効果の高いクリエイティブに予算を集中させることで、配信全体のパフォーマンスを継続的に高められます。

広告データを取得できるツールの紹介

広告データを正確に収集、分析するためには、適切なツールの選定と活用が不可欠です。ここでは、広告運用の現場でよく使われる代表的な3つのツールを紹介します。

Google Analytics 4(GA4)

(引用:Google

Google Analytics 4(GA4)は、Googleが提供する無料のWebサイト、アプリの行動分析ツールです。GA4はイベントベースのデータ計測モデルを採用しており、ページビューやクリック、スクロール、フォーム送信などのユーザー行動を柔軟に計測できます。

Google広告やMeta広告などとGA4を連携させることで、広告のクリックからサイト内行動、コンバージョンまでの一連の流れをGA4上で確認できます。流入元ごとのセッション数、直帰率、コンバージョン率を横断的に比較できるため、どの広告チャネルが質の高いトラフィックをもたらしているかを判断する上で役立つでしょう。

また、GA4はCookieに依存しないプライバシー対応の計測機能も搭載しており、今後のプライバシー規制強化にも対応しています。

Google広告(Google Ads)

(引用:Google 広告

Google広告は、Google検索、YouTube、Googleディスプレイネットワークなどへの広告出稿と管理ができるプラットフォームです。管理画面内で、インプレッション数、クリック数、CTR、CVR、CPA、ROAS、品質スコアなど、広告成果を評価するための指標を網羅的に確認できます。

キャンペーン、広告グループ、広告、キーワードといった各階層ごとにデータを分解して分析できるため、どのレベルに改善余地があるかを特定しやすいことが特徴です。また、Google広告のレポート機能を使えば、デバイス別、時間帯別、地域別などの切り口で広告データを分析するカスタムレポートを作成できます。

GA4と連携すれば、クリック後のオフサイト行動まで含めたより詳細な分析も可能になります。

Shirofune

Shirofuneは、国内導入実績13000件以上を誇る広告自動化ツールです。Google広告、Yahoo!広告、Meta広告、TikTok広告、LinkedIn広告、Amazon広告など複数の広告媒体を一元管理できる点が特徴で、媒体をまたいだ広告データの集約、確認、改善提案を効率的に行えます。

通常、複数の広告媒体を運用している場合、各媒体の管理画面を行き来しながらデータを手動で集計する作業が発生します。Shirofuneでは、これらのデータをひとつの画面に統合して把握できるため、媒体横断での成果比較や予算配分の最適化判断が容易になるわけです。

また、AIが自動的に改善提案(改善カード)を提示するため、運用経験が浅い担当者でも精度の高い判断を下せる環境を整えられます。月間の広告運用工数を最大92%削減した実績もあり、広告データの分析、活用にかける時間を大幅に短縮できます。

まとめ

広告データには、インプレッション数やCTRといった配信、反応データから、CPAやROASといった成果、顧客価値データまで、広告データには多様な種類があり、それぞれが異なる視点から広告の効果を評価するために活用されます。

重要なのは、木と森を見ることです。クリック率やコンバージョン数などの木だけを見るのではなく、ROASやLTVなどの広告が売上げにつながっているのかという森の指標を見ることで、改善点を迅速に特定し、事業成長につながる広告運用を行えます。

とはいっても、慣れていない状態ではインサイトの特定が困難なのも事実です。そこでまずは、定期的に広告データを見る習慣を身に着けてください。広告データを見る習慣がつけば、数値の変化に気づけるようになり、そこから改善施策の仮説立てができます。

広告データは運用の基盤です。広告データを収集するだけでなく、日々の運用改善、予算配分、集客以降のボトルネック発見に活用できてはじめて、データの価値が生まれます。

本記事で紹介したGA4やShirofuneなどのツールを活用しながら、広告データをもとにした意思決定を行い、費用対効果を高めていただければ幸いです。

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