広告運用未経験・数字に苦手意識のあったデザイナーが、運用改善のPDCAをまわし、リード獲得数「1.6倍」を実現 -アラームボックス株式会社のShirofune導入事例-
- アラームボックス株式会社 島崎 真 様
自社開発のAI与信管理サービス「アラームボックス」で調査業界をリードするテックカンパニーのアラームボックス株式会社。同社の広告運用を手がけるのは、マーケティング&PR部でデザイナー出身の島崎 真さんです。
「数字に苦手意識があり、広告運用もほぼ代理店に任せていた」と語る島崎さんは、どのようにShirofuneを活用し、リード獲得数1.6倍という成果をあげられるまでになったのでしょうか。
導入の経緯や活用方法、Shirofuneを利用したことで得られた変化について話を伺いました。
【本事例のサマリー】
課題 | コストをおさえて、スピーディーに、自社内で広告運用をしたい |
成果 | リード獲得数が従来の1.6倍に |
サポートプランを選んだ理由 | 広告運用のプロに気軽に相談できる安心感 |
サポートプランの感想 | 「サポートプランに入っておいてよかった」と感じた場面が何度もあった |
どんな企業にShirofuneをおすすめできるか | 広告運用の内製化を行いたい企業 |
企業の与信管理に新風を吹き込んだ、調査業界テック化のパイオニア
―事業内容についてお聞かせください。
アラームボックスは、“すべての企業取引に安心を”を理念に掲げ、オンラインデータを活用した企業調査サービスを提供している会社です。メインとなるのは、AIによる与信管理サービス「アラームボックス」。「既存取引先の与信管理を効率的に行いたい」「新規取引先の情報収集を強化したい」といった企業のニーズにお応えしています。
インターネット上には企業の業績に影響を与える様々な情報が存在します。テクノロジーを活用すれば、大量の情報から重要な兆候を発見することが可能です。アラームボックスでは、これまでにない信用リスク判断のアルゴリズムを用いて、企業にとって不可欠なリスク管理にフォーカスしたサービスを開発しています。
AI与信管理サービス「アラームボックス」のほかにも、新規取引の場面に特化した売掛保証サービス「セキュアボックス」や、ビジネス家賃保証のサービスを展開中です。
―2021年2月時点で、「アラームボックスの会員登録社数が4000社を突破した」とうかがいました。2017年2月のリリース以降、順調に導入社数を伸ばされています。あらためて貴社の強みを教えていただけますか。
「AIによる与信管理」というサービス自体の独自性の高さが、まず強みとして挙げられます。
従来の与信管理調査では、調査員が取引先を一社一社訪問して、ヒアリングを行うのがスタンダードでした。
アラームボックスでは、様々なサイトをクロールして情報を収集し、機械学習によってデータを分析。影響度や必要度に応じて、企業に通知する仕組みになっています。すべてクラウド上で完結できるシンプルさと手軽さ、そしてデータの即時性や客観性、精度の高さをご評価いただいています。
コストをおさえて、スピーディーに、自社で広告運用できる体制を築きたい
―Shirofune導入以前は、どのようにリスティング広告を運用され、どんな課題を抱えていたのでしょうか。
Shirofuneを導入する前は、半分を広告代理店に任せ、半分を自社で担っていました。具体的にはGoogle 広告を広告代理店に任せて、Yahoo!広告を自社で担当していたんです。
もともと私はデザイナーの出身でして。いつの間にかWeb広告の運用まで担当することになりましたが、この分野はまったくの素人でした。現在、Web広告の運用は2名体制で行っていますが、入社当初は私一人のみ。気軽に相談できる上司や同僚もおらず、右も左もわからない中で、広告代理店さんにお任せするしかないという状況だったのです。
ただ、私はデザイナーですから、広告のクリエイティブは自社で完結できます。広告の運用からクリエイティブまで一気通貫で担当できたら、広告出稿のスピードはもっとはやくなるだろうと考えていました。コストをおさえながら、もっとスピーディーに、幅広く広告出稿していくために、自社での広告運用をサポートしてくれるツールはないか、探してみようという話になったのです。
―Shirofuneを知ったきっかけは何だったのでしょうか。
おそらくインターネットでキーワード検索をして見つけたと記憶しています。どんなキーワードで検索したかまでは覚えていないのですが……。
検索した結果、広告運用自動化ツールという言葉が目に飛び込んできました。Shirofuneと同じような機能を持ったツールは他に見当たらなかったため、とくに他社と比較検討はせず、導入を決めました。
Shirofuneを活用すれば、私たちが抱えていた「コストをおさえて、スピーディーに、自社で広告運用をしたい」という課題が解決されるのではないかと考えたのです。
リードの獲得数は「1.6倍」広告運用未経験でも運用改善のサイクルをまわせるように
―Shirofuneを導入してみて、率直なご感想はいかがですか。
広告の数字を見て、課題を発見し、改善するというPDCAのサイクルを一人でまわせるようになったのは、非常に大きな変化でした。
これまでは、正直なところYahoo!広告のダッシュボードを見ても、その数字をどう捉えればいいのか、判断がつかなかったのです。ですから、Shirofuneのサポートスタッフに基本的な数字の見方から解説していただけたのは、ありがたかったですね。
Shirofune導入前は、広告効果にかかわらず、同じ広告をずっと流している状況でした。しかし数字の見方がわかり、また何をどう改善すればいいかをShirofuneが提示してくれますから、未経験の私でも、改善のサイクルをまわせるようになりました。
数字を詳細に見ていくことで、課題も浮きぼりになり、「それならランディングページを変更してみようか」「反対に、サービス内容に手を入れたほうがいいのではないか」といったアイデアもどんどん出るようになりました。これは私自身も驚いた、嬉しい変化です。
また、自社で制作した広告を代理店さんに渡して入稿してもらう手続きがなくなった分、広告出稿までのスピードも格段にアップしました。
Google 広告とYahoo!広告が一画面で見られることや、両方の広告をまたいで予算調整してくれる点にもメリットを感じています。
―広告運用における定量的な成果は出ていますでしょうか。
定量的な成果もしっかりと出ています。さまざまな部分で改善が見られますが、最も効果を感じたのは、リードの獲得数。従来と比較し「1.6 倍」になりました。リスティング広告からのユーザー数も「4.6倍」になっています。
Shirofuneを導入するに至った理由は、コストをおさえ、自社内でスピーディに広告運用ができる状態をつくること。広告効果については現状維持で構わないと考えていたのですが、想像以上の成果が出て、驚いています。
Shirofuneは「広告運用を内製化したい企業」の心強い伴走者
―貴社は、Shirofuneを導入して2カ月後にサポートプランに入られています。サポートプランに加入された理由を教えていただけますか。
広告運用のプロに見てもらったほうが、より安心できると考えたからです。もしも、私のやり方で改善したほうがいいことがあれば、ぜひ指摘をしてもらいたいと。
Shirofuneのツールは見やすく、未経験からでも感覚的に操作できるため、とくに問題はありませんでした。ただ、自分自身の判断が正しいかどうかの確信が持てなかったため、サポートプランを利用してみようと思ったのです。
加えて、毎月、広告運用の改善や強化ポイントをレポートしていただけるのも、より成果を高めていくうえで、プラス材料になると考えました。
―実際にサポートプランを利用したご感想は、いかがですか。
実は、これまでに「サポートプランに入っておいてよかった」と感じた場面が多々ありました。とくに昨年4月頃。新型コロナウイルス感染症が流行し始めたときに、広告の効果がガクっと落ちてしまったことがあったんです。
そのとき、Shirofuneのサポートスタッフには、とても親身になって相談に乗ってもらいました。半月に3~4回ほど、メールのやりとりやオンラインでの打ち合わせをし、詳細に数字を見てくださった。おかげで、すぐに元の数字に戻すことができました。あのときは、ほっと胸をなでおろしたことを覚えています。
広告効果が悪くなってしまったとき、一人では、どう手を打つべきか判断に迷います。何かを変更したことで、余計に、状況が悪化してしまうこともありますから。広告運用のプロに気軽に相談でき、改善案を丁寧に教えてもらえる状況は、本当に心強かったです。
また、担当の入れ替わりがなく、同じスタッフの方に長期的に伴走いただけることも、私にとってはプラスのポイントになっています。
―Shirofuneを他の企業におすすめいただくとしたら、どのような企業に合うと思われますか。
やはり「広告運用を内製化したい」と考えている企業に合うのではないでしょうか。広告代理店に委ねるよりも、自分たちで考え、改善したい思いを持っている会社にとって、心強いパートナーになると思います。
たしかに広告代理店にお任せして、やってもらうほうがラクですよね。ただ、レポートの数値を見て、最終的な広告効果を知るだけでは、具体的な施策を考える力は身につきません。自分で広告を運用しようとすると、「数字を見る力」や「課題を発見する力」を磨いていけますし、なにか問題が起きたときに「適切な判断」をすることができるようになっていくと感じます。
「数字への苦手意識がなくなった」広告運用者自身に起きた変化
―Shirofuneを導入することで、島崎さんご自身にも変化はありましたか。
Shirofuneを導入して約1年。私自身にも大きな変化がありました。
もともとデザイナー出身ということもあり、数字に対して苦手意識があったんです。数字とクリエイティブって対極にあるものじゃないですか。ただ、広告運用は数字が肝になる世界。Shirofuneを活用することで、数字への苦手意識をフォローしてもらった感覚があります。広告運用に関する知識やノウハウも随分と増えましたね。
―今後のShirofune活用の展望をお聞かせください。
これからもサポートプランは継続するつもりです。何かあったときの“お守り”代わりになりますし、大きなトラブルがなかったとしても、日々、ご相談したいことは出てきますから。
広告効果の傾向について見解をうかがったり、新しい広告を出稿する際のやり方をレクチャーしてもらったり。ツールの使いやすさはもちろん、社内で広告運用を自走していくためのコンサルティングをしていただけることにも価値を感じています。
今後は、これまでに手がけていない広告メニューにも挑戦していきたいと考えていますので、ぜひ引き続き、ご支援ください。
ーありがとうございました。
<取材・文=猪俣 奈央子>