
LPO対策の重要性と実際のやり方について解説

- 菊池 満長
デジタル広告への投資額は年々増加し、世界の広告費は2024年に初めて1兆ドルを超えると予測されています。
しかし、広告に多額の予算を投下しても、ランディングページ(LP)の表示速度やユーザー体験に問題があれば、多くのユーザーは途中で離脱してしまいます。たとえば、モバイルサイトでは読み込みに3秒以上かかると訪問者の53%が離脱すると報告されました。
また、LPのコンバージョン率は中央値で約6%程度とされ、大半の訪問者がコンバージョンに至っていないのが現状です。このように「広告費をかけてもLPで成果を取りこぼしている」ケースは少なくなく、LPの最適化(LPO)こそが広告投資の真の効果を引き出す鍵となります。
広告クリック後の体験を改善しなければ、せっかく増やしたトラフィックも成果につながりにくいため、LPOへの注力が不可欠です。
本記事では、LPOの対策の重要性から実際に行う際のおすすめの手法について解説していきます。
LPOとは
LPO(Landing Page Optimization:ランディングページ最適化)とは、特定の目的で作成されたLPに対し、データ分析とテストを通じて継続的に改善を施しコンバージョン率を高めていくプロセスです。言い換えれば、訪問者を顧客やリードに転換する効率を最大化するためにLPのデザイン・内容・ユーザー体験を最適化していくことを指します。
LPは広告や検索結果からユーザーが「最初に着地するページ」であり、製品資料請求や問い合わせ、購入など明確なコンバージョン目標が設定されるのが通常です。そのためLPOでは、コンバージョン率(CVR)を主要指標に、直帰率やページ滞在時間、フォーム完了率などもモニタリングしながら改善を繰り返します。
LPOとEFO・SEO・CROとの違い
LPOと混同されやすい関連用語として、EFO・SEO・CROがあります。EFO(EntryFormOptimization)は入力フォーム最適化のことで、フォーム項目の削減やデザイン改善によってフォーム送信率を上げる取り組みを指します。
一方、SEO(SearchEngineOptimization)は検索エンジン最適化であり、オーガニック検索で自社サイトの表示順位を上げて流入を増やす施策です。そしてCRO(ConversionRateOptimization)はWebサイト全体でコンバージョン率を最大化する包括的な最適化手法で、LPOはその一部領域といえます。
LPOとCROはいずれもコンバージョン向上が目的で、やっていることも似ていますが、CROはサイト全体や複数ページにまたがる改善を含むのに対し、LPOは特定のLPに焦点を当てている点が主な違いです。
たとえばCROではサイト内のナビゲーション改善やサイト全般のUI改善も対象になりますが、LPOでは広告からの着地ページ1枚における見出し・訴求内容・フォームなどの最適化に集中します。またSEOは流入増が目的で、LPO/CROは流入後のコンバージョン増が目的というふうに役割が異なります。
つまり「SEOでユーザーをサイトに連れて来て、LPO/CROでそのユーザーを逃さずコンバージョンさせる」という補完関係にあるのです。EFOは特にフォーム送信という最後のハードルを下げる取り組みであり、LPOの中でもフォーム部分に特化した最適化と位置づけられます。
以上のように、各手法は重なり合いながらも目的と指標が異なります。LPOはLP全体の体験向上、EFOはフォーム完了率向上、SEOは自然検索からの流入最大化、CROはサイト全体の包括的な最適化と整理が可能です。
<LPOとEFO・SEO・CROとの違いまとめ>
| 主な目的 | 改善範囲 | 主な指標 | |
| LPO | ランディングページのコンバージョン率向上 | 見出し訴求内容構成CTAフォーム | CVR直帰率滞在時間 |
| EFO | フォーム送信完了率の向上 | 入力項目UIエラー表示ステップ数 | フォーム完了率離脱率 |
| SEO | オーガニック検索からの流入増加 | コンテンツ内部構造外部評価 | 検索順位流入数CTR |
| CRO | Webサイト全体のコンバージョン率向上 | ナビゲーションUI/UX導線複数ページ | CVRCPALTV |
LPOの対策や改善がなぜ重要なのか
広告成果を伸ばすには、集客量だけではなくLPの最適化も重要です。LPOによりCVR向上でCPA・ROASを改善でき、売上げやLTVにも直結します。さらに表示速度や分かりやすさを高めることで離脱を防ぎ、成果の最大化が可能です。
以下では、LPO対策や改善の重要性について解説します。

広告費を増やさずに成果を最大化できるから
LPのCVRを高めることは、追加の広告費をかけずにコンバージョン数を増やす最も効率的な方法です。同じ予算であっても、LP改善によりCVRが上がれば得られるリードや売上げが飛躍的に増加します。たとえばCVRが2%から4%に向上すれば、広告から得られる成果は単純計算で2倍になります。この場合、CPAは半減しROASは倍増するため、広告投資の収益性が劇的に改善するわけです。。
具体例として、1000クリック(クリック単価100円で広告費10万円)でこれまで20件のコンバージョン(CVR2%)だったLPが、改善によって40件のコンバージョン(CVR4%)を獲得できるようになれば、CPAは5000円から2500円に下がります。
こうしたCVR向上は直接的に利益を押し上げる効果があり、多くの企業で「まずLPを最適化してから広告予算を増やす」戦略が推奨されています。実際、コンバージョン率を改善することはCPA低減につながると指摘されており、広告費用対効果の頭打ちを打開する手段となるでしょう。
またA/Bテストなどを活用し小さな改善を積み重ねることでCVRを徐々に高めていけば、広告流入が同じでも毎月の成果を最大化し続けることが可能です。つまり、LPOは「予算を増やす以外の成長ドライバー」として、限られた広告費で最大の結果を引き出す鍵なのです。
広告改善だけでは限界があるから
入札調整やキーワード選定、クリエイティブ改善といった広告側の最適化は重要ですが、それだけでは成果向上に頭打ちが生じる場合があります。クリックした後のLP体験が不十分だと、どれほど広告クリックを増やしてもコンバージョンにはつながりません。さらに、Google広告などではランディングページの品質が品質スコアに影響し、広告ランクやクリック単価にも跳ね返ります。
実際、Googleは「広告の文言とLPの内容が一致し、ユーザーにとって有用であること」「LPが使いやすく素早く表示されること」などを高品質評価の基準としています。広告文で約束した内容がLPで得られなかったり、ページの読み込みが遅かったりすれば、ユーザーはすぐに離脱してしまい広告費が無駄になってしまうでしょう。
つまり、「広告→LP→コンバージョン」の一連の流れ全体を最適化する必要があり、LPだけがボトルネックになっていると広告改善の効果も限定的です。広告クリエイティブやターゲティングの工夫でCTR(クリック率)を高めることはできても、LPでのCVRが低ければ最終的なCPAは下がりません。
実際Google広告では、LPの利便性や関連性が品質スコアの一部として評価され、スコアが低いと入札単価が上がる仕組みになっています。このように、広告改善の余地を最大化するためにもLPOは不可欠であり、クリック後の体験にまで目を向けることが成果向上のカギとなります。
検討と意思決定にLPの情報が参考にされるから
LPはユーザーが商品やサービスを具体的に検討し、意思決定する最終段階の情報源として非常に重要です。ユーザーはLP上で提供される情報をもとに信頼できるか判断し、問い合わせや購入といったアクションを起こすかどうかを決めます。そのため、LPにはユーザーの不安や疑問を解消するコンテンツを盛り込み、必要十分な情報を提供する必要があるのです。
たとえばBtoB領域では、サービスの詳細な説明や根拠データ、導入事例、FAQ(よくある質問)などがあることで意思決定に大きく寄与します。実際、ユーザビリティ調査では「サイトの目的・価値を瞬時に伝えられないホームページはユーザーに離脱されやすい」と指摘されており、サイトの目的が一目で分からないと訪問者は離れてしまう傾向があります。
またユーザーはウェブ上の文章を細かく読むというより流し見する傾向が強く、重要な要素は見出しや箇条書きで示さなければなりません。LPのファーストビュー(ページを開いて最初に見える領域)で誰向けのどんな価値提供なのかを明示しないと、多くのユーザーはスクロールせず離脱します。加えて、信頼性を担保するための社会的証明(顧客の声や受賞実績など)も有効です。
ある調査ではBtoB購買担当者の87%がオンライン上のコンテンツがベンダー選定に中程度以上の影響を与えると回答しており、LPに充実したコンテンツを用意することが商談機会に直結するといえます。
LPOにおけるABテストと多変量テストの関係性
効果的なLPOには、仮説検証としてA/Bテストと多変量テスト(MVT)の活用が欠かせません。A/BテストはLPの要素を2(または複数)パターンで比較し、成果の高い案を選ぶ手法です。多変量テストは複数要素を組み合わせて同時に検証し、最適な組み合わせを見つけます。
トラフィックが少ない場合はA/Bから始め、十分な流入がある場合に多変量テストを検討するのが一般的です。LPOは一度で終わる改修ではなく、テストを回し続けて改善を積み上げる活動であり、状況に応じて両手法を使い分けることが重要です。

ABテストとの関係性
A/BテストはLPOで最も基本的な検証手法です。1つまたは少数の要素についてバリエーションを作り、ユーザーの訪問をランダムに割り振ってどちらがより高いコンバージョンを生むかを比較します。

(引用:ビズブースト株式会社)
たとえばファーストビューの見出し文やCTAボタンの色・文言などをA案とB案で用意し、一定期間配信してCVRの差を見るという具合です。A/Bテストの利点は、実装が比較的容易で結果の解釈もしやすい点にあります。
変更する要素を絞り込むことで、トラフィックが小〜中規模のサイトでもテストが成立しやすくなります。実際、追跡する変数が少ないA/Bテストは必要な訪問者数も少なくて済み、短期間で統計的に有意な結果を得られることが多いでしょう。
また結果も「どちらのバージョンが優れていたか」が明確なので、マーケティング担当者でも判断・共有しやすい特徴があります。LPOではまず小さな仮説を立ててA/Bテストを行い、「青いボタンと赤いボタンのどちらがクリック率が高いか」など一つひとつ検証していく文化が重要です。A/Bテストを繰り返すことで社内にデータ重視の風土が根づき、主観ではなく数字でLP改善を議論できるようになります。
多変量テストとの関係性
多変量テスト(MVT)は、複数のページ要素を同時に組み合わせてテストし、最も効果的なパターンを見つけ出す手法です。たとえばLPの「見出し」「メイン画像」「フォームの長さ」の3要素それぞれに複数パターンがある場合、それらを組み合わせたいくつものLPバリエーションを生成し、一斉にテストします。
こうすることで各要素の組み合わせ効果(交互作用)まで把握できるのがメリットです。多変量テストの利点は「要素間の相乗効果を含めて最適解を探れる」点にあります。

(引用:ビズブースト株式会社)
しかしデメリットとして、テスト対象の組み合わせ数が増えるため非常に大量のトラフィックと長期間が必要になります。たとえば3要素(各2パターンずつ)をテストすると2×2×2=8通りのLPを比較することになり、A/Bテストの4倍の検証ボリュームが必要です。
当然ながら訪問者数が少ないサイトでは結果が出るまでに長時間かかるか、そもそも統計的に有意な結論が得られないこともあります。そのため多変量テストは一般に月間数十万〜数百万PV規模のサイト向けといわれます。また設計も複雑で、何をどこまで同時に試すか慎重な計画が必要です。
従って、多変量テストは「主要なLPで複数の要素を一気に最適化したい場合」や「豊富なトラフィックを持つサイトでさらなる改善余地を細かく探りたい場合」に限定して実施を検討すべきです。
LPOの目的から逆算したKPIを設定する
LPOを行う際には、まずビジネス上の目的を明確にし、そこから逆算して適切なKPI(重要業績指標)を設定することが重要です。たとえば目的が「資料請求の最大化」であれば、LPの一次KPIは資料請求完了数になります。さらに補助的な二次KPIとして、請求後の商談獲得数などを設定し、質も追跡します。
重要なのは、評価指標が最終ゴールと直結していることです。コンバージョン自体の定義も、ビジネスゴールから考えて適切に設定する必要があります。たとえばBtoBサービスLPでは単なるフォーム送信件数だけでなく、「有効リード率(送信された中で営業的に有望な割合)」や「商談化率」まで追うことでLPO効果を正しく評価できます。
Google広告でもコンバージョンアクションの設定時にビジネスにとって重要なアクションを選ぶよう推奨しており、売上げや問い合わせと関係ない指標ばかり最適化しても意味がないとされているのです。
以上のように、LPOではゴールから逆算して「何をもって成功とするか」を定め、それに沿ってA/Bテストや改善の優先順位を決めることが重要です。
LPOを実施する際のKPIの設定方法
LPOのKPI設計は「ビジネスゴール→LPの役割→CV定義→ページ内指標」の順に階層化します。まず申込件数や売上げなど最終目標を明確にし、達成に向けたLPの役割と主要コンバージョンを定義します。
次に成果に直結するマクロCV(購入・申込完了等)と、途中経過を測るマイクロCV(スクロール、クリック、フォーム入力開始等)を設定。
最後に直帰率やフォーム完了率などページ内要素別KPIへ分解します。KPIツリーを作ることで、最終成果に効く改善点が明確になり、施策立案やテスト設計の精度が上がります。

LPOの目的から逆算したKPIを設定する
LPOの目的はサイトや事業によってさまざまですが、主要KPIと補助KPIの例を挙げます。たとえばBtoB企業の資料請求リード獲得LPでは、主要KPIは「資料請求獲得数」です。補助KPIとして「獲得リードの有効リード割合」「商談獲得数」などがあります。これにより単に送信数だけでなく、リードの質や後工程へのつながりの考慮も可能です。
ECサイトのLPでは主要KPIは「購入完了件数・CVR」となり、補助KPIとして「カート投入率」「チェックアウト完了率」「平均注文単価」などが考えられます。
また会員登録やアプリダウンロードが目的のLPなら、「登録完了数」を主KPIに「登録ボタンクリック数」「入力途中離脱率」などを副次的に追うとよいでしょう。このように目的に応じてKPIを設定する際は、業界のベンチマークや一般的な数値も参考になります。
オンラインフォームの平均完了率は種類によりますが20~30%台といわれます。自社のLP指標がそれらとかけ離れていないか確認しつつ、改善目標を定めることが大切です。最終的には、ビジネスゴール→コンバージョン→KPIという紐付けを常に意識し、KPIが「目的達成の指標」として適切か見直しながら設定します。
LP内のボトルネックに応じたKPIを分解して設定する
LP上のユーザー行動は「流入→ページ表示→内容閲覧→アクション(クリックや入力)→コンバージョン」というファネル(段階)で捉えられます。それぞれの段階でボトルネックがどこにあるかを把握するため、適切なKPIを設定しましょう。
まずLPに到達してすぐ離脱してしまうユーザーが多い場合、直帰率をKPIとしファーストビューの改善を優先します。次にページ中程で離脱が多い場合、スクロール到達率(何%のユーザーがページの何%までスクロールしたか)を測定し、離脱地点にあるコンテンツを見直します。
たとえば多くのユーザーがFAQ手前でページを去っているなら、その前段で情報量が多すぎないか検討しましょう。またフォームに着手したのに送信完了しないユーザーが多ければ、フォーム着手率と完了率をKPIとし、入力項目の見直しやエラー時のフィードバック改善を行います。
さらにヒートマップやセッションリプレイツールを活用すれば、ユーザーがどの箇所でつまずいて離脱したか直感的に把握することが可能です。一般的な傾向として、ユーザーのページ閲覧時間の約74%は最初の2画面分に集中し、それより下部のコンテンツは閲覧が極端に減ると報告されています。そのため重要情報はできるだけページ上部に配置し、中盤以降はリズムよく要点を提示することが大切です。
施策ごとに検証可能なKPIを設定する
LPOで講じる具体的施策ごとに、それぞれ成果を測定する適切なKPIを設けましょう。たとえばページ読み込み速度の改善が施策なら、LCP(最大コンテンツ描画)やINP(インタラクティブ性能)など技術指標と、直帰率・CVRの変化を関連付けて追います。実際、ページ読み込みが速くなると直帰率が下がりコンバージョン率が向上する傾向があります。
調査ではページ表示に2.4秒のサイトは1.9%のコンバージョン率を維持しましたが、4.2秒かかるサイトでは1%未満に低下したと報告されました。次にフォーム項目削減が施策であれば、フォーム着手率・完了率を主要KPIとし、項目削減前後でそれらがどう変化したかを測定します。このようにフォーム最適化施策では、送信完了率や各フィールドの離脱率が直接的な成果指標となります。
コピー改善やデザイン変更といった施策では、ページ内のクリック率や滞在時間、スクロール深度などをKPIとすると効果測定が可能です。たとえばLPの見出し文変更なら、その直後のスクロール率やCTAクリック率が向上したかを確認します。
また、口コミや事例追加をする施策なら、追加後に直帰率が下がりコンバージョン率が上がるかを追います。このように施策ごとに「どの数字が動けば成功といえるか」を定めておくことで、テスト結果の解釈が明確になるでしょう。
LPOのおすすめの手法
LP最適化は①広告とLPの一貫性確保、②LP内部コンテンツの改善、③フォーム・CV導線の最適化の3領域に分けられます。まず広告訴求とLPの齟齬を解消して離脱を防ぎ、次にLP構成やコピーを改善、最後にフォームの入力負荷を下げる順で進めるのが効果的です。以下では、LPOを行う際のおすすめの手法を紹介していきます。
広告流入からLP遷移まで
広告クリックからLP到達までの体験最適化はLPOの出発点です。広告で抱いた期待がLPで確認できないと「思っていたのと違う」と直帰されるため、広告文(見出し・説明)とLPの訴求をそろえるメッセージマッチ、関連性の高い専用LPへの遷移、UTMで流入元を計測することが重要です。
Adobe Analyticsを利用すれば、広告からLPへの遷移を含む一連の行動を、ユーザー単位かつ多段階で把握できます。

(出典:SB Technology「アクセス解析ツール『Adobe Analytics』って何ができるの?」)
広告クリック時に付与されたパラメータや流入元情報を起点に、LP到達、スクロール、CTAクリック、フォーム遷移といった行動を時系列で分析できるため、「どの広告訴求から来たユーザーが、どの段階で判断を止めているか」を可視化できます。これにより、広告側の問題なのか、LP側の情報設計の問題なのかを切り分けた判断が可能になります。
特にメッセージマッチは品質スコアにも影響し、広告で訴求したオファーはLPのファーストビューでも明確に提示すべきです。加えて、リダイレクト削減や直リンク化など技術面で遷移を滑らかにし、クリック前後のギャップをなくすことで直帰率低下と品質スコア向上につなげます。
広告文とLPの訴求内容の整合性
広告で訴求したオファーが、LPを開いた瞬間に視認できる状態にすることは極めて重要です。ユーザーは広告の訴求内容に惹かれてクリックしているため、LPのファーストビューで同じメッセージが確認できれば「このページは自分の期待通りだ」と安心し離脱しにくくなります。逆に広告とLPの内容に齟齬があると「求めている情報がない」と判断して直帰してしまうでしょう。
KlientBoostでは、適切なメッセージマッチ(広告とLPのコピー・価値提案を一致させること)により、LPのコンバージョン率が改善するという分析を紹介しており、これはPPC広告での広告文とLPの一致が成果に寄与するという実務的な裏付けになります。

(出典:KlientBoost「Message Match: Critical Component For Ad Success」)
たとえば、広告見出しが「今なら初月無料」とうたっているなら、LPの目立つ箇所にも「初月無料キャンペーン実施中」と明示すべきです。Googleも推奨事項として「広告のランディングページは広告のメッセージと一致させ、ユーザーの期待を満たす内容にすること」と述べています。
また、一貫性だけでなくオファー内容もLPで詳細に説明し、広告クリックしたユーザーが「もっと知りたい」と思ったことがすぐ分かる設計にします。これによりユーザーの不安が減り、結果として直帰率の低下やCVR向上につながるでしょう。広告とLPはワンセットで訴求を考え、「クリック後の3秒」でユーザーに広告と同じ価値提案を提示できるよう整合性を取ることがLPOの基本です。
LPの読み込み速度・モバイル表示の最適化
モバイル環境でLPの読み込みが遅いと、ユーザーは待ちきれず離脱してしまいます。そのためページ速度の改善はLPOで最優先すべき施策のひとつです。
実際、モバイル訪問者の53%はページ表示に3秒を超えると離脱するとされており、現状多くのモバイルサイトの平均読み込み時間は10秒以上かかるともいわれますので、PageSpeed Insightsなどのツールを使って自社LPの表示速度をしっかりと測っておきましょう。

(出典:PageSpeed Insights)
LCP(最大コンテンツ表示時間)やINP(対話応答時間)、CLS(レイアウトシフト量)を向上させることでユーザー体験が良くなり、結果として直帰率の改善やCVR向上が期待できます。
具体策としては、画像を適切に圧縮し遅延読み込みを導入する、不要なサードパーティスクリプトを削除する、サーバー応答時間を短縮するといったものがあります。モバイル表示の最適化も重要です。小さな画面でも読みやすいフォントサイズやボタン配置にし、横スクロール不要なレスポンシブデザインを徹底します。
スマートフォンでは通信環境も不安定になりがちですから、速度に加えて途中で表示が崩れない安定性にも留意します。こうした技術的最適化はユーザーに直接アピールするものではありませんが、裏方でLPの下支えをする非常に重要な施策です。
ファーストビューでの訴求内容
ファーストビューは、ユーザーがLPに到達して最初に目にする領域であり、この時点で「自分に関係があるページか」「続きを読む価値があるか」が判断されます。広告や検索結果から流入したユーザーは、すでに一定の課題意識や期待を持っているため、その期待に即した情報が即座に確認できなければ、スクロールされることなく離脱につながります。
一例を挙げると、株式会社Media Theaterが公開している情報でも、LPのファーストビューを改善することによってCVRが119%改善したと報告されました。

(出典:Media Theater「成功事例から学ぶ『LPのファーストビュー改善』の5ステップ」)
そのためファーストビューでは、「誰に向けたページか」「どのような価値が得られるのか」「次に何をすればよいか」を短時間で理解できる構成が求められます。
具体的には、広告文や検索キーワードと整合した見出し、提供価値を端的に示すサブコピー、行動を促すCTAを過不足なく配置します。情報量を詰め込みすぎると視認性が下がるため、細かな説明は下層に回し、まず要点だけを明示する設計が適しているでしょう。
また、ファーストビューで示す訴求は、機能説明よりも「課題がどう変わるか」「どのような状態を目指せるか」に軸を置く方が、ユーザーの関心を引きやすくなります。
視線の流れを意識したレイアウトや、スマートフォンでも読み取りやすい文字量・行間を確保することも大切な要素で、ファーストビューでの訴求内容が整理されていれば、その後のコンテンツも自然に読まれ、LP全体のコンバージョン率向上につながります。
離脱防止設計
LPをスクロールして閲覧する途中でユーザーが離脱してしまうのを防ぐには、コンテンツ配置の工夫や適切なインタラクション設計が有効です。ユーザーは基本的にページを上から下へ流し読みするため、各セクションの冒頭に要点をまとめ、長い文章をだらだらと続けないことが重要です。
たとえば、CXLの調査によると、LPの直帰率目安はおおむね70〜90%程度とされており、特に広告流入のLPでは「最初の数スクロールで関心を持てなかったユーザーの多くが離脱する」傾向があります。

(出典:CXL「B2B marketing and AI training, focused on what’s working right now」)
途中で興味が途切れないよう、ビジュアル(画像やアイコン)や強調見出しを適度に挿入し、文章も短い段落に分割してリズムを作ります。モバイルでは特に画面が小さいため、テキストが詰まりすぎるとスクロールせず離脱されやすい傾向があります。可能なら重要なポイントごとに小見出しを入れ、ユーザーがスクロールしながら内容を把握しやすくしましょう。
さらに、ページ中ほどにもCTAボタンを配置し、ユーザーが最後までスクロールしなくても行動を起こせるようにすると効果的です(たとえば長いLPなら冒頭・中間・末尾の3か所にCTAを置くなど)。また退出意図ポップアップと呼ばれる、ユーザーが離れようとした瞬間に表示するポップアップで、クーポン提示や問い合わせフォーム誘導をする手法も離脱防止に有効です。
ただし乱用するとかえって印象を悪くするため、必要最低限にします。信頼性を補強する要素も適宜配置しましょう。たとえばユーザー事例やレビューをページ後半に掲載することで、読み進めた人の背中を押せます。NielsenNormanGroupの調査ではページ最上部から下に行くにつれて閲覧時間が急減するものの、上位40%の範囲で全体の65%以上の視線が費やされるとされます。
LP内部のコンテンツ設計
LP内部のコンテンツ設計では、単に情報を並べるのではなく、「誰が、どの段階で、何を判断するために読んでいるのか」を前提に構成を組み立てる必要があります。同じサービスであっても、ユーザーの立場や検討フェーズによって求める情報は異なり、それに応じて伝える順序や深さも変わります。
そこで重要になるのが、ペルソナを起点としたシナリオ設計と、ユーザーの状況に応じて内容を調整する考え方です。
ペルソナに合わせたシナリオ設計
ペルソナに合わせたシナリオ設計とは、「誰が・どの段階で・何を判断するためにLPを読んでいるのか」を前提に、情報の並びと深さを調整することです。同じサービスであっても、初めて課題を認識したユーザーと、すでに比較検討段階にあるユーザーでは、必要とする情報が異なります。

(出典:LPノウハウ「LPはペルソナが大事!設定の効果や方法について詳しく解説します!」)
たとえばBtoBサービスの場合、情報収集初期の担当者は「自社の課題に当てはまるか」「一般的な解決方法は何か」を確認したい一方、検討が進んだ決裁者は「導入後の効果」「既存事例」「費用感」などを重視します。この違いを無視して一律の説明を行うと、どちらにとっても判断しづらいLPになります。
そこで、LP全体をひとつの物語として設計し、「共感→課題整理→解決策提示→根拠提示→行動促進」という流れを明確にしましょう。各セクションは独立して読める一方で、順に読めば理解が深まる構造が理想です。特に中盤以降では、「なぜこのサービスが適しているのか」をペルソナの立場に寄せた言葉で説明することが求められます。
また、ペルソナ設定は属性情報だけでなく、意思決定プロセスや不安要素まで落とし込む必要があります。価格への懸念、社内説明のしやすさ、導入後の負荷など、判断を止める要因を想定し、それに先回りして答える設計を行うことで、LPは単なる説明ページではなく「検討を前に進める資料」として機能するのです。
パーソナライゼーションと動的コンテンツ活用
近年、訪問者の属性や行動履歴に応じてLPの内容を出し分けるパーソナライゼーション施策が注目されています。たとえば、閲覧者の業種に合わせて導入事例の内容を差し替えることや、過去にサイトを訪れたことのあるユーザーには「おかえりなさい、前回カートに入れた商品はこちらです」といったメッセージを表示するなどです。
株式会社ストロボが2023年に行った調査では、アンケート回答者78%がパーソナライゼーションを使った施策を実施、あるいは検討しているとのことでしたので、以下にセオリーな施策であるかがわかります。

(出典:株式会社日立ソリューションズ「パーソナライゼーションを活用した施策の対応に関する実態調査 ~78%が、パーソナライゼーションを使った施策を実施/検討~」)
適切に設計されたパーソナライゼーションはCVRや売上げの向上に大きく寄与します。事実、McKinseyの調査によればパーソナライゼーションを推進する企業はそうでない企業に比べ収益成長率が10〜15%向上するとされています。これは、ユーザー一人ひとりに合わせた体験提供がエンゲージメントと再利用を促進し、LTVを高めるためです。
具体例として、ECサイトでは閲覧履歴から興味がありそうな商品をレコメンド表示することで購入率が上がるケースが多く報告されています。またBtoBサイトでも、訪問企業の業界に応じて成功事例ページを動的に差し替えることで、自社に近い業界の事例を即座に見せることができます。
これにより「自分ごと」として捉えてもらいやすくなり、問い合わせ率が向上するのです。ただしパーソナライゼーションには顧客データの蓄積と分析が欠かせず、効果検証もセグメント別に行う必要があります。
しかし、一度軌道に乗れば継続的に成果を押し上げる仕組みとなり得ます。パーソナライゼーションはLPOの発展形として非常に有効な手段であり、ユーザーごとに最適化されたLP体験を提供することでコンバージョンの最大化が期待できるのです。
フォーム・コンバージョン導線の最適化
フォームやCTA導線の最適化はLPのCVRを左右する最終工程です。EFOでは入力項目を最小限にし、任意項目は極力削除します。チェックアウトフォームは平均11項目で、18%が「項目が多い」ことを理由に離脱するという調査もあります。項目は2〜3ステップに分割して負担を軽減し、ラベルや入力例で迷いを減らしましょう。エラーは原因と場所を明示し、可能ならリアルタイム検証で修正しやすくします。
フォーム直前に得られる価値や個人情報の扱いを明記すると不安が下がり完了率が向上します。CTA文言も「送信」より具体的な行動名にするとクリック率改善が期待できるでしょう。
入力項目やステップ数削減
フォームの入力項目数やステップ数を減らすことは、ユーザーの負荷を軽減し完了率を高める最も確実な方法です。実際に、株式会社Waculの調査でフォーム項目数と通過率には負の相関関係があると示されているとおり、「なるべくユーザーのために項目を削る」という方針で問題ないといえます。

(出典:株式会社Wacul「B2Bサイトのフォームにおけるベストプラクティス研究」)
入力ステップについても、一画面に長大なフォームを表示するより2〜3ページに分け「あとどれくらいか」を示した方が心理的ハードルが下がります。調査では、フォーム項目数を11から4に減らしたところコンバージョン率が120%向上したと報告されています。このように項目削減の効果は非常に大きいため、まず真っ先に着手すべき改善点です。
ただし、情報が不足し後工程で非効率になる場合は注意が必要です。たとえばリード獲得フォームで会社名を省いた結果、リード品質を判断できず営業効率が落ちるなら残す判断もありえます。
そこで「減らすべき項目」と「残すべき項目」の判断軸として、「入力ハードルの高さ」と「取得情報の価値」を天秤にかけます。どうしても外せない項目については、フォーム内に入力理由を添えたりしてユーザーの納得感を高めましょう。
また、オートコンプリート(自動補完)機能を有効活用し、たとえば住所やメールはブラウザが提案するよう属性を設定します。ステップ数については、長いフォームは分割して進捗バーを表示することで完了までの見通しを立てさせます。ユーザーの視点で「ここでやめたい」と思われるポイントを極限まで排除することが、フォーム完了率向上の近道です。
離脱ポイント分析
フォーム内でユーザーがどの項目・どの段階で離脱しているかを把握し、改善策を講じることも重要です。分析にはいくつか手法があります。まずウェブ解析ツールで、フォームページの閲覧数と実際の送信完了数から全体の完了率を算出することが可能です。
加えてヒートマップやスクロール解析を用いると、フォームのどの辺りで視線やクリックが途絶えているかが分かります。

(出典:CONVERSION LABO「ヒートマップツールを用いたランディングページの分析・改善のポイント」)
さらに高度な手法として、項目ごとの入力離脱率を測定する専門ツールもあります。これにより「電話番号欄で◯%が入力を止めて離脱した」といった具体的な問題箇所を特定できます。BaymardInstituteの研究によれば、米国のオンライン購買者の26%が「チェックアウトが長すぎ・複雑すぎた」ことを理由に直近で購入を諦めました。
これはフォームの離脱ポイントが明確に存在することを示唆しています。典型的な離脱要因としては、「入力項目が多い」「エラー時にどこが間違いか分からない」「プライバシーが不安」などが挙げられます。
離脱ポイント分析では、それぞれの要因に対し仮説を立てて改善策を考えましょう。たとえば「住所(建物名)欄で離脱が多い」は不要項目の可能性、「生年月日入力で離脱が多い」は入力UI(ドロップダウンが使いにくい等)の問題、「送信ボタンクリック直前で離脱が多い」は送信後の何か(たとえば営業電話が来る懸念)が障壁になっている可能性、といった具合です。
これら仮説をもとに項目削除やUI改善、注意書き追加などを行い、再度フォーム完了率を計測して改善効果を検証します。
フォーム完了後の動作設計
フォーム送信はコンバージョンのゴールではありますが、ユーザー体験としては「次に何が起こるのか」が分からない状態になりやすいポイントでもあります。送信後の動作設計が曖昧だと、不安や不信感が生じ、サービス全体の印象を損なう原因になります。そのため、フォーム完了後の画面や通知設計もLPOの一部として整理する必要があるのです。
まず、送信完了画面では「送信が正常に完了したこと」を明確に伝えます。その上で、今後の流れを具体的に示すことが求められます。問い合わせであれば「◯営業日以内に担当者から連絡します」、資料請求であれば「登録メールアドレス宛に資料を送付しました」といった形で、ユーザーが次に取るべき行動を迷わないようにしましょう。
加えて、完了画面は次の接点を設計する場としても活用できます。関連資料の案内、導入事例へのリンク、よくある質問への誘導などを配置することで、関心が高まっている状態のユーザーに追加情報を提供できます。ただし、過剰な売り込みや複数の選択肢を提示すると混乱を招くため、行動は一つか二つに絞るのが適切です。
また、サンクスメール(自動返信メール)の内容も重要で、完了画面と同じ情報を簡潔に記載し、連絡先や問い合わせ方法を明示しておくことで、ユーザーの不安を抑えられます。フォーム完了後の体験まで含めて設計することで、単なる送信完了ではなく、次の意思決定につながるスムーズな導線を構築できます。
LPOでCVRが改善した事例を紹介
LPOは理論や手法だけでなく、実際の改善事例を通して理解することで、取り組みのイメージが具体化します。
以下より、日本企業が実際に取り組んだLPO施策の中から、公開情報が多く、再現性の観点でも参考にしやすい事例をご紹介します。いずれも「広告流入後のLP体験」に着目し、構成や導線を見直すことでCVR改善につなげたケースですので、順番にみていきましょう。
事例①:ブックオフコーポレーションのカートコンバージョン改善
DLPOが公開している事例によると、株式会社ブックオフコーポレーションはオンライン事業のECカート周りのコンバージョン改善を目的に、LPOおよびABテストを積極的に実施しています。
施策としては、DLPOのLPO/ABテスト機能を活用し、同時に複数のテストを回せる体制を整えたことが大きな転機になりました。以前のツールでは1か月に1つのテストしかできなかったものを、DLPOでは複数パターンを並行して検証できるようになり、クリエイティブの露出バランスや文言、ボタン形状などさまざまな要素を比較検証していきました。

(出典:DLPO「カートのコンバージョンが前年比128%アップ!〜ブックオフコーポレーションのABテスト事例〜」)
定量的なデータにもとづきテストを高速で回したことで、改善のスピードと精度が高まり、PDCAを回す体制が強化されました。その結果、2019年10月には前年同時期と比較してカート周りのコンバージョン率が約2.74%改善し、11月には約5.16%改善という成果を達成したとのことです。
ブックオフの事例は、LPOを通じて継続的な改善サイクルを構築することが成果につながる点を示すものです。
事例②:「ミドルの転職」におけるLP改善とCVR向上
KARTEBlocksの活用事例では、エン・ジャパン株式会社が運営する転職支援サービス「ミドルの転職」は、LP改善にKARTEBlocksを導入しました。これまで月に1回程度しかできなかった改善施策を、月に12回もの改善サイクルにまで高めることに成功しています。
導入前は、クリエイティブグループ内でもHTMLの編集やアップロードが必要であり、LP改善に時間と工数がかかっていました。そこにKARTEBlocksを取り入れることで、管理画面上でブロック単位の編集や複製、CTAの色変更などが簡単にできるようになり、改善の実行頻度が飛躍的に高まったと報告されています。

(出典:KARTEBlocks「LP改善の施策数が12倍、会員登録率が6倍まで向上した施策も!「ミドルの転職」による広告成果を高めるLPO」)
実際の成果として、とある訴求パターンではファーストビューから下部まで訴求内容を一貫させたLP改善によって会員登録率が約184%に改善した例や、CTAボタンの文言変更とアニメーション追加によって会員登録率が約6倍まで向上したケースが報告されています。
「ミドルの転職」の事例は、LPOとツールによる改善体制の整備によって、単純なLP改善の回数だけでなく、質の高い仮説検証と成果につながる実行力が高まったといえます。
事例③:アイレップのデータドリブンなLPO設計とCVR改善
3つ目はPtengineが公開しているLPO事例です。株式会社アイレップはWebサイトやランディングページの制作・改善を支援する際に、Ptengineを基盤ツールとして活用しています。
同社は施策開始前に「いつまでにどの程度改善するか」というロードマップを設定し、優先度の高い改善項目から順に実行する体制を構築しており、LPOを単発の調整作業ではなく、戦略的な改善工程として位置づけるという考え方にもとづいているものです。
具体的な改善では、アイレップはヒートマップ解析やセグメント分析を通じて「どのコンテンツが成果につながっているか」「どの箇所でユーザーの関心が途切れているか」といった情報を捉えました。
その上で、アフィリエイトサイト経由の流入などチャネルごとの傾向を踏まえたLP設計へと落とし込み、ファーストビューを含むページ内の主要コンテンツ配置やCTAの訴求順を調整しています。

(出典:Ptengine「『PtengineはWeb制作のインフラのようなツール』Webマーケティング支援のプロが語る、サイト改善・LPOの王道パターン」)
結果的に、同社のある改善案件ではコンバージョン率が最大で50%改善したという成果が報告されています。
この取り組みの特徴は、単にページを修正するだけでなく、「分析→仮説→改善→検証→再設計」の環境が整うことで、データにもとづいた意思決定が日常的に行われ、LPOの成果が安定的に高まっていることが窺えます。
まとめ
LPOは、デザインを整えるための施策でも、ツールを導入すること自体が目的の取り組みでもありません。広告や検索から流入してきたユーザーが、どの情報を手がかりに判断し、どこで迷い、どこで行動を止めているのか。その意思決定の流れをひとつずつ分解し、整えていく作業です。
「完璧なLPを最初から作ろう」とはせず、ファーストビュー、導線、フォームなど、影響が大きい箇所から優先順位を付け、小さな仮説検証を積み重ねていくことが求められるのです。
ツール選定をする際にも、同様の考え方が適用できます。「改善回数を増やしたいのか」「ユーザーごとの出し分けをしたいのか」「分析から改善までを一気通貫で行いたいのか」自社の体制と課題を整理した上で選べば、LPOは継続的に成果を生む仕組みとして機能します。
まずは今あるLPを一度、ユーザーの立場で見直す。その上で、仮説を立てつつ、より成果が出るLPを目指して検証と改善を繰り返していきましょう。

大手ネット広告代理店に新卒で2006年に入社し、一貫して広告運用に従事。
緻密な広告運用をアルゴリズム化し、誰もが高い広告効果を得られるようShirofuneを2014年に立ち上げ。
2016年7月に国内No.1を獲得し、2022年までに国内シェア91%を獲得。
2023年から海外展開をスタートし、現在までに米大手EC企業や広告代理店への導入実績。
2025年3月に米国広告業界で最古かつ最大級の業界団体である全米広告主協会からMarketing Technology Innovator AwardsのGoldを受賞。





