価値の創り方とは?259万本のクリエイティブを分析してわかったこと【国内最高峰クリエイティブを分析】
- Shirofune広報担当
国内No.1広告運用ツール『Shirofune』がCTR/CVRが非常に高い国内最高峰クリエイティブを分析しました。
これまでのレポートでも、クリエイティブで最も重要な成功要素は『価値(ニーズ)』であることをお伝えしてきましたが、「どうやってその『価値(ニーズ)』を創るのか」については触れていませんでした。
そこで本記事では、その『価値(ニーズ)』をどうしたら創れるのかをテーマに、計36のうち上位9つの『価値(ニーズ)』を創り出す要素について、解説していきます。
ぜひこの記事で最上位のTOP12が用いる「価値の創り方」をご覧いただければと思います。
広告の投資対効果最大化と工数削減を実現するShirofune(シロフネ)
国内トップのクリエイティブ
国内トップのクリエイティブの「価値の創り方」
「国内トップのクリエイティブはどのように価値を創っているのか?」
広告運用で成果をあげたい方なら、きっと知りたいはずです。
今回は国内トップクラスのクリエイティブの「価値の創り方」を公開し、本記事をご覧いただいている方のクリエイティブを高め、ひいては広告運用の成果を高めることにつなげていただきたいと考えています。
国内No.1広告運用ツール『Shirofune』
まず、本題に入る前に前提として、Shirofuneが現在提供している、国内シェアNo.1広告運用ツール『Shirofune』は、大手から中小規模の広告代理店、大手企業から成長企業に至るまで13,000超の多くの広告運用にご利用いただいております。 そこで展開される広告クリエイティブはわずか3ヶ月程度を集計しただけでも300万本弱(例えば、2022年1月1日から3月31日の3ヶ月のみで259万本です)。 まさに膨大なクリエイティブが展開されています。
大好評だった、これまでのクリエイティブ分析
- CTR版の『国内最高峰クリエイティブ9つの成功要素<2022年1~3月度CTR版>』
- CVR版の『国内最高峰クリエイティブ6つの成功要素<2022年1~3月度CVR版>』
大好評だったこの2つのレポートは全259万本のクリエイティブのうち、最高峰のクリエイティブの成功要素を分析したものですが、実はこの2つが最重要の成功要素としたのが「価値(ニーズ)」でした。
CTR、CVR、どちらの視点で見ても1位。それだけ、広告で反応を得る上で「価値」の訴求は重要なわけです。P.F.ドラッカーが「顧客が価値と考えるものが決定的に重要である」と語っていましたが、まさにデータから見ても『価値』が重要だったわけです。
1つの疑問
ここで1つの疑問があります。
今回、私たちが取り組んだのはまさにその1点……。
「価値の創り方」です。
具体的に説明すると、本記事をご覧いただいている方がこれまで訴求している「価値」にどのような「要素」を加えることでその「価値」を高めることができるのか。その1点について、国内最高峰のクリエイティブを分析し、解説していきます。
国内トップクラスのクリエイティブは他と何が違うのか?
今回、259万のクリエイティブの中で最高のクリエイティブである「TOP12のクリエイティブ」を専門家の協力も得て、どのような要素が価値を高めているかを分析しました。
分析結果には本記事をご覧いただいている方が「当然」と考えるものもあるかもしれません。
ただ、世の中には膨大なマーケティングや広告の情報が氾濫していて、何が正しいのか、何が間違っているのか、何を優先すべきかもわからなくなりがちです。
だからこそ、データ/数値で「正解」を明確にし、優先順位を明らかにすることで、本記事をご覧いただいている方の広告運用での失敗や間違いは少なくなり、成果につながっていきます。
TOP12の価値の創り方
今回の分析結果では、TOP12のクリエイティブに使われている、価値に関連する「要素」は36。計36の要素が「価値」を創り上げています。
今回はその36のうち、上位9つの要素を公開します。
国内トップクラスのクリエイティブ、その9つの「価値を創る要素」です。
クリエイティブTOP12の価値を創る「9つの要素」とは
クリック率(CTR)、コンバージョン率(CVR)が高い「クリエイティブTOP12」は価値を創るために何の「要素」を活用しているのか。本記事をご覧いただいている方の広告運用の反応を高めていくため、その9つの要素を特別に公開します。
前提条件
「ターゲット(想定する顧客)」は価値を創る第1位の要素(9.5%)
注目すべきは製品やサービスに直接関連する要素ではないこと。製品、サービスの価値を強く感じる「ターゲット」を訴求することで、そうしたターゲットを集め、結果として製品やサービスの価値を高めることにつながります。(例「40歳男性」「~した方」などと訴求)ターゲットに「自分のことかな?」と思わせることが重要になり、ターゲットが集まれば集まるほど、価値が高まっていきます。
「数値」は価値を創る第2位の要素(8.3%)
「数値」は文字通り、表現の中に数字を用いたものです。広告で展開される製品やサービスは非常に曖昧なもので、手で触れることはできないし体験もできません。ところが、数値はその曖昧さを変えます。数値は具体化を生み、その具体化が価値を具体化させ高めることにつながっています。
「公式」は価値を創る第3位の要素(7.1%)です。
「公式」は文字通り、公式の広告/サイト(製品/サービス)であることを伝えるものです。公式であるからこそ、その製品/サービスが信頼でき、価値あるものだと伝えることにつながります。基本的にはヘッドラインで公式と伝えるものが多く(早い段階で「公式」と伝えている)、今回の分析結果では表現として「【公式】」が多かったです。
「品揃え/一覧」も価値を高める第4位の要素(6.0%)。
顧客が興味をもつ、さまざまな商品、サービスが揃っていると伝えることで「全体の価値」を引き上げます。注意すべきは後に出てくる「専門」との組み合わせです。「品揃え/一覧」は「専門」と対極にあるように一見感じられるが、実際のケースでは組み合わせて活用することで「ある専門性の中で品揃えがある」と強力に価値を生み出すケースも見られます。
「期間(セールなど)」は価値を高める第5位の要素(4.8%)
「期間」がなぜ価値を高めるのかと思うかもしれないですが、限られた期間しか手に入らないというある種の希少性が価値を高めます。今回の分析結果では具体的表現としては「キャンペーン」「開催中」「販売中」など、顧客に「期間(中)です」と伝えることで価値を高めています。価値が「ある特定の期間」だけ提供されると伝えることが重要です。
「限定」は価値を高める第6位の要素(3.6%)
今回の「限定」の意味は他では得られない限定の製品、サービスという意味で用いるものです。具体的な表現としては「限定商品」などがあります。他では得られない限定のモノ。この表現の場合も5位の「期間」同様、希少性が高まり、希少性が高まることによって価値が高まります。
「専門」は価値を高める第6位の要素(3.6%)
文字通り、何らかの「専門性」を感じさせる表現で訴求する(例「~専門」など)。専門性が高いと伝えることで、顧客に高い価値を感じさせます。
表現としては「~専門」と直接的に伝えるケースもあれば、間接的に「~の保険」などと専門という表現を使わないが、専門性を感じさせる方法があります。
「価格/割引」は価値を高める第6位の要素(3.6%)。
価格面の優位性や割引によって、コスト パフォーマンスの高い価値だと感じさせ、価値を高めています。 方法としては割安な価格を数字で直接伝えるケースや、セールや通販限定価格などで割引と伝えるケースがあります。いずれにしても、コストパフォーマンスの高さを伝え、価値を高めています。
「人気」は価値を高める第6位の要素(3.6%)
「人気」の要素はまさに、他人の行動を参考にして自分の思考や行動を決める「社会的証明」の 効果を発揮するものです。多くの人が選んでいるから「価値が高い」のだろうと思わせ、信用もさせ ている。今回の分析で注目すべきは、全て「人気」や「大人気」という直接的な表現を用いたものであることです。価値が高まるだけでなく、信用も高まる非常に強力な要素です。
まとめ
今回の分析結果は2022年1~3月度の最上位TOP12のクリエイティブの価値を高める要素です。 定期的に公開する予定なので、継続してチェックしていただくことで、広告運用のクリエイティブがより改善していきます。
本記事をご覧いただいている方への質問です。
全てを反映する必要はありませんが、ぜひ参考にしてください。
知識を得ることより、優先順位を把握し確実に実施することが重要です。
本記事をご覧いただいている方のクリエイティブが少しでも改善し、成果につながることを願っています。
これまで訴求している「価値」に今回の要素を加えることをまず考えてください。 広告運用の反応(クリック率やコンバージョン率)を少しでも高めていただければと思います。
今回、お話した内容はあくまでも2022年1~3月度のデータを分析したものです。
正直な話、これが全てではありません。絶対でもありません。
今回の内容は2022年1月~3月度の特定の期間について分析したものですが、今後も継続的に見ていただくことで、より精度の高い「正解」に近づいていきます。
クリエイティブは広告運用の「伴」となる要素。Shirofuneも特に重視しています。
正解が見えにくい広告の世界ですが、最大限「正解」といえる内容を引き続き提供していきます。それによって、本記事をご覧いただいている方の企業の広告運用、広告の展開がより良いものになればと願っています。
- この記事を書いたライター
Shirofune広報担当