
LPOとEFOの関係とは?実施のタイミングや手順、行う上でのツール例も紹介

- 戸栗 頌平
広告費をかけてLPへのアクセスは順調に集まっているのに、CVR(コンバージョン率)が期待通りに伸びない。これは多くのデジタルマーケターが直面する課題です。
特にBtoB領域では、検討期間が長く、意思決定に複数人が関与するケースも多いため、ユーザーの行動を確実に成果につなげる仕組みづくりが一層重要になります。
この課題を解決するのが、LPO(ランディングページ最適化)とEFO(入力フォーム最適化)という2つの施策です。単にアクセスを集めるだけでなく、ページの内容と構造、そしてフォームの使いやすさを継続的に見直すことが、CVR向上のためには不可欠です。
実際、ferret Oneによる「BtoB調査レポート2025【広告運用編】」によれば、広告運用における最大の課題として、半数以上のマーケターが「CV導線の見直し・フォーム改善」を挙げています。
これは、広告だけでは成果を伸ばしきれないという実感を、現場が強く持っていることの表れといえるでしょう。
しかし、LPOとEFOを別々のタスクとして捉えてしまうと、どちらかにボトルネックが残り、改善効果が頭打ちになります。部分最適ではなく、コンバージョンまでの導線をひとつの連続した流れとしてとらえる視点が必要です。
本記事では、LPOとEFOの関係性や各施策を実施するべきタイミング、その手順、おすすめのツールまでご紹介します。
LPOとEFOの振り返りと関係性
まずは改めてLPOとEFOの基本と関係性を整理してみましょう。両施策とも、Webサイトからの成果を最大化するという共通目標がありますが、以下のような違いがあります。
- LPO:LP全体の最適化
- EFO:入力フォームの最適化
簡単にいえば、LPOの中にEFOという施策が含まれています。どちらもCVR改善の文脈で語られることが多い一方で、役割の違いが曖昧なまま施策を進めてしまい、改善が頭打ちになっているケースも少なくありません。
たとえば、広告費をかけてLPへの流入は確保できているのに成果が伸びない場合、その原因がLP側にあるのか、フォーム側にあるのかを切り分けられていないことがよくあります。
以下では、LPOとEFOの関係性を正しく理解しておきましょう。
LPOとは
LPO(Landing Page Optimization:ランディングページ最適化)とは、広告などで集客したユーザーを、成約や問い合わせといったコンバージョンへ導くための施策です。ファーストビューの訴求力やCTAボタン、オファー内容を検証し、ABテストを繰り返すことで最適解を導き出します。
この重要性は、よく穴の開いたバケツに例えられます。バケツをLP、注がれる水を流入ユーザーに投影すれば、器に欠陥がある状態でいくら蛇口をひねっても、水が溜まることはありません。流入を確実に成果へとつなげるために、LPOによる穴を塞ぐ作業は不可欠といえます。

LPに課題を抱えたまま広告予算を積み増しても、それは無益な浪費を招くだけに過ぎません。広告やSEOといった集客施策を強化する前に、まずはLPOによってユーザーを迎え入れる基盤を整えましょう。
EFOとは
EFO(Entry Form Optimization:入力フォーム最適化)とは、入力フォームに到達したユーザーが途中で離脱せず、最後まで入力を完了できるよう改善する施策です。
フォームはCV直前の重要な工程であり、わずかなストレスや不安が離脱につながります。フォーム完了率を下げる主な要因は次の通りです。
- 入力項目が多すぎる……
- エラー表示が分かりにくい……
- スマートフォンで操作しづらい……
たとえば、フォームへの到達数は多いのにCVが伸びていない場合、多くはEFOの改善余地が残っているケースです。EFOでは、必須項目の削減、入力補助機能の導入、リアルタイムでのエラー表示、不安を和らげる補足説明の追加などにより、ユーザーの負担や迷いを最小限に抑えます。
LPOとEFOの関係性
LPOとEFOは別々の施策に見えますが、実際にはひとつの流れとしてつながっています。LPOはユーザーをフォームへ導く役割、EFOはそのユーザーを確実にゴールへ導く役割を担います。片方だけを改善しても、もう一方にボトルネックが残っていれば成果は限定的です。
たとえば、LPOで訴求力を高めてフォーム遷移率が上がっても、EFOが弱ければ途中で多くのユーザーを取りこぼします。逆に、EFOを最適化しても、そもそもLPからフォームに進むユーザーが少なければ効果は薄れるでしょう。
CVRを面積で捉えると、LPOは入口の広さを整え、EFOは出口の詰まりを解消する役割を果たします。この関係性を理解すれば、施策の優先順位や改善の打ち手が明確になり、無駄のないCVR改善につながります。

LPOとEFOの関係の理解がなぜ大事なのか
LPOとEFOの違いや役割を頭では理解していても、実務の中で明確に切り分けられていないケースは少なくありません。実際の現場では、CVRが下がるとLPを修正する、フォームに課題がありそうだと感じるとEFOツールを導入するなど、感覚的な改善に陥りがちです。
しかし、LPOとEFOの関係性を構造として捉えておくことで、どこに手を入れるべきかを感覚ではなく論理的に判断できるようになります。以下では、LPOとEFOの関係性を理解することがなぜ重要なのかを解説します。
CVRを分解することで、ボトルネックを特定できるから
LPにおけるCVRは、大まかに次のように分解できます。
- 最終CVR = LPからフォームへの遷移率 × フォーム完了率
この分解モデルを用いることで、コンバージョンプロセス全体の中でユーザーが最も多く離脱している箇所、すなわちボトルネックがLP側にあるのかフォーム側にあるのかを、データにもとづいて正確に特定できます。
たとえば、LPへのアクセス数は多いのにフォームへの遷移率が低い場合は、訴求内容やデザインに課題があると考えられます。逆に、フォーム到達数は多いのに完了率が低ければ、フォームの使い勝手に問題があると判断が可能です。
LPOとEFOの関係を理解しておくことで、LPにおけるボトルネックを比較的容易に見極められるようになります。
改善の順番とリソース配分が正しくなるから
LPOとEFOの関係を理解する最大のメリットは、改善の順番とリソース配分を誤らなくなることにあります。
マーケティング施策は、時間・人手・予算といった限られたリソースの中で実行されるため、どこに優先的に投資すべきかを見誤ると、成果が出ないだけでなく、費用対効果を大きく損なう結果になりかねません。
たとえば、フォーム完了率が低い状態にもかかわらず、広告費を増やしたり、LPのコピーやデザイン改修に大きな工数をかけたりすると、流入は増えても最終的なCVは伸びにくくなります。
これは、出口が詰まっている状態で入口だけを広げているのと同じで、CPAは悪化し、運用担当者の調整コストだけが増えていきます。
一方で、フォーム自体はすでに最適化されており、完了率も一定水準を保っているにもかかわらず、LPで提供価値や解決できる課題が十分に伝わっていない場合、EFOにこれ以上リソースを割いても改善余地は限られるでしょう。
このケースでは、出口ではなく入口に問題があり、LPOによって訴求や構成を見直すことが最優先となります。
LPOとEFOの関係性を踏まえて判断できるようになると、「今は入口を広げるべきフェーズなのか」「それとも出口の摩擦を解消すべきフェーズなのか」が明確になります。
施策が噛み合い、成果が倍増しやすいから
LPOとEFOがうまく連携すると、改善効果は単純な足し算ではなく、掛け算として現れやすくなります。これは、ユーザーが広告からLP、そしてフォーム完了に至るまでの一連の体験が分断されず、同じ方向を向いて設計されるためです。
LPOの役割は、ユーザーの課題意識に寄り添い、「このサービスなら自分の問題を解決できそうだ」「今、申し込む価値がある」と感じさせることにあります。ここで十分に意欲や期待、ブランドへの信頼が醸成されていれば、ユーザーは次の行動に進む心理的準備が整った状態になります。
その直後に現れるフォームが、入力項目が多く分かりづらい、エラーの理由が不明確、完了までの見通しが立たないといった体験であれば、それまで積み上げた意欲は一気に失われてしまうでしょう。
逆に、EFOによって入力負荷や不安が徹底的に取り除かれたフォームであれば、LPOで高まった「申し込みたい」という気持ちをそのまま受け止め、迷わせることなく完了まで導けます。
LPOとEFOを意識するべきタイミング
LPOとEFOは常にセットで考えるべき施策ですが、すべてを同時に完璧にやろうとすると、かえって判断が鈍ります。今どの地点に課題があるのかを見極め、そのタイミングに応じて意識の置きどころを変えることが重要です。ここでは、LPOとEFOをそれぞれ意識するべきタイミングをご紹介します。
LPOを意識するべきタイミング
LPOに注力するべきかどうかは、数字やユーザー行動の変化から見極める必要があります。特に、以下のサインはLPOを意識するべきタイミングです。
- 流入は取れているのに成果につながらない
- 新しい集客施策を始めた直後
- 途中離脱が目立つ
以下では、LPOを意識するべきタイミングを見ていきましょう。

LPへの流入はあるのに、CVRが伸びない時
代表的なケースのひとつが、LPへの流入数は十分確保できているにもかかわらず、CVRが思うように伸びないパターンです。
広告やSEOなどで一定の集客が実現しているのに、問い合わせや申し込みといった成果に結びつかない場合、ユーザーはLPを訪問しても行動を起こす明確な理由を見いだせていない可能性があります。
このようなギャップが生じる背景には、いくつかの典型的な要因があります。
なかでも大きいのが、訴求内容とユーザーの期待とのズレです。たとえば、広告では「課題を解決できること」を強く打ち出しているにもかかわらず、遷移先のLPでは製品やサービスの機能説明ばかりが並び、ユーザーの関心に応えるストーリーが展開されていない。
こうした構成では、ユーザーは自分ごととして捉えることができず、離脱につながります。また、ページ内の導線設計にも課題があるケースが多く見られます。
ファーストビューで提供価値が明示されていない、導入事例や入事例や第三者評価などの信頼性を補強する情報が不足している、CTAボタンが埋もれていたり、文言が弱かったりする場合、ユーザーの行動意欲は高まりづらいものです。
ページ全体の流れとして読ませる設計にはなっていても、行動させる設計になっていない、という状態です。
このような状況では、EFOに着手する前に、まずはLPの伝え方や構成そのものを見直す必要があります。LPOによって、ユーザーの期待に応えるメッセージ設計、情報の出し方、視線誘導、CTAの強化などをバランスよく改善することで、流入を確実に成果につなげるための土台が整います。
新しい訴求で集客を始める前後
新しい広告文や訴求内容を試す際には、広告文・LP・CTAの一貫性が崩れやすくなります。
訴求の軸を変更したり、クリエイティブを刷新したりすること自体は重要な試みです。しかし集客施策だけが先行すると、ユーザーの期待と実際のLPの内容が一致せず、クリックされてもすぐに離脱されてしまうリスクが高まります。
こうした無駄なクリックや学習ロスを防ぐためには、広告の出稿前にLP側のメッセージや構成を事前に見直しておくことが不可欠です。
初期段階から内容の整合性を保つことで、獲得効率を損なわずに、より精度の高いデータを蓄積できます。結果として、テスト施策の検証スピードも上がり、次の一手を論理的かつ迅速に打てるようになります。
原則として、LPは製品別・訴求内容別・ターゲットセグメント別など、目的や文脈に応じて細かく分けて制作するのが望ましいです。
ユーザーは一人ひとり異なる背景や関心を持っているため、汎用的なLPで広く対応するよりも、訴求の粒度を合わせたページ設計のほうが、結果的に高いCVRにつながります。
かつては、こうした複数パターンのLPを用意するには多くの工数と制作リソースが必要でしたが、現在では生成AIやノーコードツールの登場により、短期間で高品質なページを効率的に量産することが可能です。
ヒートマップや分析で途中離脱が目立つ時
ヒートマップや行動分析の結果、ユーザーがLPの途中で離脱している傾向が見られる場合、それはLPOの改善余地が大きいことを意味します。
たとえば、ファーストビューでほとんどスクロールされていない、ページ中盤で離脱が集中している、あるいはCTAまで到達していないといったデータは、ページの設計や構成がユーザーの関心や期待に応えていない可能性を示しています。

(引用:ミエルカ)
このようなケースでは、以下のような典型的な要因が考えられます。
- 情報の順序がユーザーの理解プロセスとずれている
- 安心感を与える要素が不足している
- CTAの設計に課題がある
こうしたサインを見逃さず、ヒートマップやクリックデータ、スクロール率などの具体的な数値にもとづいてLP全体の構成やコンテンツを見直すことが重要です。
EFOを意識するべきタイミング
EFOを意識するべきタイミングは以下の通りです。
- フォーム到達はあるものの完了率が低い
- フォームに改善点があると判明
- CVを増やしたい
ここでは、EFOを意識するべき3つのタイミングを見ていきましょう。

フォーム到達はあるのに、完了率が低い時
典型的な改善のタイミングが、フォーム到達数は一定数確保できているにもかかわらず、送信完了率が伸び悩んでいるケースです。
LPからフォームへの遷移が発生しているということは、少なくとも訴求内容やオファーに対してユーザーの関心は喚起できている状態だといえます。それにもかかわらず成果につながらない場合、ボトルネックはフォーム体験そのものにあるでしょう。
よくある要因としては、入力項目の多さや必須項目の分かりづらさ、入力完了までの残りステップが見えないことなどが挙げられます。また、入力エラーが発生した際に理由が明確に示されない、エラー箇所が分かりにくいといったUI上の不親切さも、ユーザーに無用なストレスを与えます。
これら一つひとつは些細な問題に見えますが、「本当にここまでして申し込む必要があるのか」という心理的ブレーキを生み、離脱を引き起こすのです。
このような状態では、LPのコピーや構成をいくら改善しても、CV数は頭打ちになります。すでに行動意欲のあるユーザーをフォームで取りこぼしているため、上流の改善よりも先に、EFOによる入力体験の最適化に取り組むべき段階です。
入力項目の削減、ステップの可視化、リアルタイムエラー表示などによって不安や負荷を取り除くことで、既存の流入を無駄にせず、広告成果を最短距離で押し上げることが可能になります。
入力項目の多さや不便さが分かった時
ユーザーはフォームに到達した時点で、一定の興味関心や購買意欲を持っています。その意欲を損なう原因の多くは、フォーム側の設計にあります。特に、以下のような特徴を持つフォームはユーザー体験を妨げ、コンバージョン直前で離脱を招きやすくなるでしょう。
- 必須項目が多すぎる
- スマートフォンで入力しづらい
- エラーメッセージが適切に表示されない
- 入力形式が項目に適していない(例:生年月日入力にドロップダウンを用いると、ユーザー体験を損なう)
ユーザー心理として、フォーム入力はできる限り最小限にとどめたいと考えるものです。だからこそ、常に「ユーザーにとってボトルネックが存在していないか」という視点でフォームを見直し、継続的な改善に取り組むことが重要です。
施策でCVを増やしたい時
広告予算の限界や主要キーワードの検索順位が飽和状態に達すると、サイトへの流入数を伸ばすことが難しい局面に直面します。このように集客の伸びしろが少ない状況において、事業成長を持続させるための最短手段は、現在の流入を一件も無駄にせず、フォーム完了率を極限まで高めることです。
いわばザルで水をすくう状態から、一滴も漏らさない器へとフォームを磨き上げること。これこそが、EFOの本質的な役割です。
たとえば、月間のサイト訪問者が1000人で、現在のCVRが1%の場合、CVを20件に増やすには、通常であれば流入数を2000人に倍増させる必要があります。
しかし、競合が激しい市場で広告費を2倍に増やす、あるいはSEOで短期間に流入を倍増させるのは、コストや時間の観点から現実的ではありません。
一方で、フォームの設計を見直し、入力のストレスを取り除くことでCVRを2%に改善できれば、流入数はそのままで目標の20件を達成できます。集客に依存せず、出口の改善だけで成果を2倍にできる。これが、EFOが投資対効果の高い施策とされる理由です。
さらに、EFOの実施は単なる獲得件数の増加にとどまらず、顧客獲得単価(CPA)の大幅な改善にも直結します。
多くの担当者はCPAを下げるために、広告のクリエイティブや入札戦略の見直しに注力します。ですがフォームでの離脱を防ぐ方が、1件あたりの獲得コストを効率よく下げられるケースは少なくありません。
流入を増やす施策が攻めのマーケティングであるなら、EFOは確実に成果を刈り取るための守りであり、同時に最も再現性の高い勝ち筋です。集客施策が頭打ちになりつつある今こそ、足元のフォームに目を向け、取りこぼしていた顧客を確実にすくい上げる体制を整えるべきです。
LPOとEFOの実施手順
LPOとEFOを成果につなげるためには、思いつきで施策を打つのではなく、手順を踏んで改善を進めることが欠かせません。LPOとEFOの実施手順は以下の通りです。
- 目的・KPIを分解して明確にする
- 現状データを可視化してボトルネックを特定する
- 仮説を立ててLPO施策かEFO施策かに仕分けする
- 改善案を対応する
- A/Bテストや振り返りで勝ちパターンを標準化する
ここでは各ステップの詳細を見ていきましょう。

STEP1:目的・KPIを分解して明確にする
まず着手すべきは、最終的なコンバージョン数という大きな指標を、LPOとEFOそれぞれの役割に合わせて分解することです。最終目標だけを追いかけていると、どこに本当の課題があるのかを見失ってしまいます。
LPOにおいては、LPからフォームへの遷移率やCTAボタンのクリック率を主要なKPIに据えましょう。ユーザーがページのメッセージに納得し、次のアクションを起こしたかを評価するためです。
一方でEFOは、フォームの入力開始率から完了率、さらには項目ごとのエラー発生率や平均入力時間までを細かく設定します。
KPIを切り分けることで、ユーザーが情報の理解に苦しんでいるのか、あるいは入力作業そのものに嫌気がさしているのかを判別できるようになります。
STEP2:現状データを可視化してボトルネックを特定する
KPIが定まったら、次はGA4(Google アナリティクス)や広告管理画面を用いて、ユーザーがどこで脱落しているのかという現状を可視化します。
LP側では、どのセクションまで読まれているか、どのCTAが反応されているかを確認します。もし直帰率が異常に高いのであれば、広告文とファーストビューの整合性が取れていない可能性が高いです。
フォーム側では、フォームに到達した人数に対して、実際に入力を始めた人数と完了した人数の差を詳細に分析しましょう。特定の項目で離脱が急増している場合、その項目がユーザーにとって心理的・物理的な壁になっている証拠です。

ヒートマップツールやユーザー行動の録画データを併用し、迷っているマウスの動きまで観察することで、数値の裏側にあるユーザーのストレスを可視化できます。
STEP3:仮説を立ててLPOとEFOの施策を仕分けする
特定したボトルネックに対し、改善のための仮説を立て、それをLPOで解決すべきかEFOで解決すべきかに分類します。
サービスへの信頼感が足りずに離脱しているならLPOの領域であり、実績の追加やFAQの充実が必要です。一方で、入力する項目が多すぎて疲弊しているならEFOの領域であり、項目の削減や自動補完機能の実装が有効となるでしょう。
これらの施策案を、期待されるインパクトの大きさと実装の難易度でマッピングし、優先順位を決定します。リソースが限られている場合、まずはフォームの致命的な欠陥を直すEFOの方が、短期間で劇的な成果を生み出しやすい傾向にあります。

STEP4:具体的改善案を実行しユーザー体験をアップデートする
優先順位にもとづき、実際の制作・改修作業に入ります。LPOでは、ファーストビューでのベネフィット提示、権威性を示す実績の配置、そしてユーザーの背中を後押しするCTAの文言改善など、納得感を高める構成に整えましょう。
EFOでは、必須項目の最小化を筆頭に、郵便番号からの住所自動入力や、スマートフォンでも押しやすいボタンサイズへの調整、さらには送信ボタンの近くに個人情報の取り扱いに関する安心感を与える一文を添えるなど、徹底的に入力の摩擦を排除します。
一つひとつの修正は小さく見えますが、その積み重ねがスムーズなユーザー体験を作り上げます。
STEP5:A/Bテストと振り返りで勝ちパターンを標準化する
改善案を実装した後は、必ずA/Bテストを行い、その施策が本当に成果に寄与しているかを定量的に検証します。感覚的な「良さそう」「反応が良い気がする」といった判断は、広告運用において最も避けるべき落とし穴です。
一度に複数の要素を変更してしまうと、どの変更がCVRや完了率の改善に影響したのかが分からなくなるため、コピー、CTA、レイアウトなど重要度の高い変数から一つずつ検証することが鉄則です。
テスト結果は、単にCV数だけでなく、LP遷移率やフォーム到達率、完了率などファネルごとに分解して評価します。これにより、「どの段階のボトルネックが解消されたのか」を明確に把握できます。
明確な改善が確認できた施策は、自社における「勝ちパターン」として整理・言語化し、他のLPや広告施策にも横展開していきます。
重要なのは、一度の改善で終わらせないことです。得られた知見を次の仮説に反映し、検証→学習→改善のサイクルを高速で回し続けることで、CPAは構造的に下がり、競合との差は確実に広がっていきます。
A/Bテストは単なる検証手段ではなく、広告成果を再現性のあるものに変えるための中核プロセスなのです。
EFOを検証することができるツールを紹介
EFOの課題分析や施策の効果検証は、適切なツールを用いることで、より迅速かつ正確に行えます。ここでは、入力フォームの改善やUX改善に役立つ具体的なツールを3つのタイプに分けてご紹介します。
ツール①:EFO CUBE

(引用:EFO CUBE)
EFO CUBEは、ユーザーの入力ストレスを軽減するインターフェースの提供、改善の根拠となる詳細なデータ分析、導入後の運用支援という3つの側面から、コンバージョンの最大化を支援するツールです。
ツールの軸となる入力補助機能では、必須項目のリアルタイム強調表示やエラー箇所の即時指摘など、ユーザーが迷わず入力を進められるよう設計されたガイド機能が網羅されています。
郵便番号による住所自動入力やフリガナの自動補完などにより、スマートフォンの小さな画面でもストレスを感じさせない操作性を実現。
また、PDCAサイクルを支える分析機能も充実しています。項目ごとのエラー発生率や離脱地点を可視化することで、どの項目がユーザーの離脱要因になっているかを数値で特定できます。
たとえば、特定の任意項目で離脱が多い場合、その項目を削除する、あるいは説明文を補足するなど、根拠にもとづいた改善が可能です。
既存のシステム環境を大きく変えることなく導入できる点は、運用担当者にとって大きなメリットです。導入時だけでなく、導入後もフォーム改善案の作成支援が提供されるため、ツール活用に不安を感じている企業にとっても、実効性の高いソリューションといえます。
ツール②:フォームアシスト

(引用:フォームアシスト)
フォームアシストは、国内初のEFOサービスとして長年市場を牽引してきたツールです。本サービスの最大の特徴は、業界最多水準となる40種類以上のアシスト機能にあります。
基本的なバリデーション機能に加え、AI-OCRによる身分証の読み取り入力支援、メールアドレスの存在確認など、ユーザーの入力負荷を限りなくゼロに近づける高度なソリューションを展開しています。
また、デザイン変更やABテスト機能も備えており、専門知識がなくてもトレンドを取り入れた最適なフォーム設計が可能です。タグを設置するだけで、最短5営業日で稼働を開始できるスピード感も、需要期を前に改善を急ぐ企業にとって大きな魅力といえます。
さらに、フォームアシストが多くの企業に選ばれ続けている理由のひとつが、上級ウェブ解析士の資格を持つ専任コンサルタントによる「おまかせ分析」です。単に数値を計測するだけでなく、蓄積された膨大な改善事例にもとづき、ボトルネックの特定から施策の実行までをワンストップで支援。
マーケティングリソースが限られている組織でも、プロの知見を活用することで、迷わずPDCAサイクルを回すことが可能です。
ツール③:formrun

(引用:formrun)
formrunは、累計導入ユーザー数50万超を誇るフォーム作成・運用ツールです。デザイン性と機能性を兼ね備えたフォームを、最短30秒で作成できるだけでなく、その後の顧客管理まで一気通貫で効率化できる点が大きな特長です。
テンプレートを選び、クリック操作で項目を追加・編集するだけで、スマートフォンにも完全対応したモダンなUIのフォームが完成します。
実際に、別のフォームからformrunへ切り替えたことで、通過率が2倍に向上した事例もあり、直感的な操作によって入力のしやすさが高い水準で担保されていることが分かるでしょう。
さらに、formrunはフォーム送信後の業務フローの改善においても効果を発揮します。受信した回答は、かんばん方式の管理画面でチーム全体がステータスを可視化できるため、対応漏れや重複対応を防止。
Googleスプレッドシート、kintone、Slackといった外部ツールとの連携もスムーズで、フォームを起点としたデータ活用が即座に営業活動や顧客対応につながります。
セキュリティ面では、ISMSの国際規格に準拠した対策を整えており、スタートアップから大手企業まで安心して導入できる信頼性を備えています。加えて、AIを活用したワークフロー設計や、カレンダー連携による日程調整機能など、ビジネス推進を支援するアプリ機能も充実しています。
まとめ
LPOとEFOは、それぞれ独立した施策のように見えて、実際にはひとつのCV体験を前後から支える関係にあります。
LPOは、ユーザーに申し込みたいと思わせ、フォームへ進む意思決定を後押しする役割を担い、EFOは、その意思を最後まで途切れさせずに完了まで導く役割を担います。どちらか一方だけを改善しても、もう一方にボトルネックが残っていれば、成果は伸び悩みむでしょう。
重要なのは、CVRをひとつの数字として見るのではなく、LPからフォーム、そして完了までの流れとして分解して捉えることです。流入はあるのに成果が出ないならLPO、フォーム到達はあるのに完了しないならEFOと、役割を切り分けて考えることで、改善の精度は大きく高まります。
これまでLP改善やフォーム改善を場当たり的に進めてきたのであれば、まずはLPOとEFOの関係性を整理し、今どこに手を入れるべきかを明確にすることから始めてみてください。限られたリソースの中でも、正しい順番で改善を積み重ねれば、CVRは着実に伸ばしていけます。
豪州ビジネス大学院国際ビジネス修士課程卒業。複数企業と起業を経てBtoB専業マーケティング代理店へ。その後、外資SaaSのユニコーン企業の日本法人立上げを行い、法人営業開始後マーケティング責任者として創業期を牽引。現在、日本のBtoBマーケティングの支援事業を行う株式会社LEAPTにて代表取締役。また、株式会社Shirofuneの外部マーケティング責任者を兼任。





