運用が疎かになりがちなYahoo!も、Googleとスムーズな連携で大きく改善。〜健康労務の自動化ソフト「Carely」のShirofune導入事例〜

株式会社iCARE
株式会社iCARE Sales&Marketing 小川 剛史 様 / 福田 恵人 様

「働くひとと組織の健康を創る」というビジョンのもと、健康労務の自動化ソフト「Carely」の開発・運営を行っている株式会社iCARE。

サービスリリース当初のマーケティング施策はSEOによるコンテンツマーケティングから始まったが、検索エンジンのアルゴリズムアップデートを境に自社での広告運用に舵を切った。リスティング広告ではShirofuneの導入によって広告運用のリソースが減り、最終的な受注の増加にもつながったという。

Carelyがこれまでの実施してきたマーケティング施策やShirofuneの活用事例、そして健康労務サービスの今後の展望について、お話を伺った。

コンテンツマーケティングから広告運用への方向転換

Sales&Marketing マーケター 小川 剛史 様
(写真左。Sales&Marketingチーム全体のディレクション担当)

Sales&Marketing Webディレクター 福田 恵人 様
(写真右。広告運用やマーケティング実務を担当)

− Carelyについて教えてください。

小川 剛史氏(以下、敬称略):一言でいうと「企業が抱えている、社員の健康管理全般ののコンプライアンス徹底を自動化するクラウドサービス」ですね。ターゲットは人事労務、主に健康管理業務の担当者です。

日本には「職場における従業員の安全と健康を守るために、企業がしなければならないこと」を定めた労働安全衛生法という法律があります。

例えば、1事業所で働く社員が50名を超えると、ストレスチェックの実施や産業医を選任することが定められています。他にも、健康診断や過重労働者の対応、産業医との面談なども実施する義務があり、そのため人事労務担当者のリソースが大幅に割かれてしまいます。Carelyを利用することで、その時間や手間がかかる業務を効率化することができます。

− マーケティング施策で最も苦労したことを教えてください。

福田 恵人氏(以下、敬称略):「人事労務の法令遵守業務の徹底や効率化」をするサービスが、まだ世の中に存在しなかったことですね。潜在的なニーズはあるものの、人事労務の担当者が抱えていた課題を顕在化させていくことにかなり苦戦しました。

− これまでのマーケティング施策について教えてください。

小川:当初はその潜在的な課題をオウンドメディアを通じて、発信していくことになりました。具体的には健康管理系の業務に関するノウハウやTipsをまとめた記事を自社で制作したんです。当然、医療や健康に関するキーワードが多いメディアになります。

しかし昨年、この施策は失敗してしまい……。

去年8月頃に、Googleのコアアルゴリズムに関するアップデートがあり、検索順位が大幅に落とされてしまいました。それを境に、コンテンツマーケティングによるSEO流入での認知獲得、案件にコンバージョンさせるという施策が機能しなくなったんです。

そこでオウンドメディアによるコンテンツマーケティングは諦め、インターネット広告施策に舵を切りました。

1番のポイントはGoogleとYahoo!のスムーズな連携

− iCAREではどのようにインターネット広告を運用していくことになったのでしょうか。

小川:私が前職でリスティング広告の運用を担当していたこともあり、iCAREでもインハウスで実施していくことになりました。そもそもサービスのクリエイティブやウェブページの制作もすべて内製していたため、広告運用もできるだけインハウスで行いたかった。

しかし、運用の手間がどうしてもかかってしまうこと、育成に時間がかかってしまうため、他のメンバーに業務を引き継げなかったことが課題でした。

− 広告代理店に依頼するという選択肢はなかったのでしょうか?

小川:広告予算がそこまで多くない状況では代理店に依頼するメリットはないと思っています。

特にGoogleでは自動入札の精度がかなり高く、それほどリソースを割かずともリスティング広告を運用することができます。インハウスでの運用の方がコストを抑えられますし、運用のノウハウも持ち合わせていたため、代理店の選定はしなかったですね。

− Shirofuneを導入したきっかけを教えてください。

小川:「Shirofune使いやすくて良いよね」という口コミツイートを見て、はじめてShirofuneを知りました。当時、広告予算を一気に増やしたタイミングだったので、すぐに導入を検討したんです。

Shirofuneには様々な機能がありますが、導入を決めた一番のポイントは「GoogleとYahoo!間の連携が簡単にできる」ということ。

規模の大きい企業をターゲットにするのであればYahoo!での広告運用は欠かせません。

しかし、Yahoo!は管理画面もなかなか使いにくく、自動入札機能もGoogleに比べると劣っているため、かなりのリソースを割く必要がありました。

例えば、Googleで設定したテキストをYahoo!でも同じような設定することには手間がかかりますし、そこでリスティング運用のスピード感が遅くなってしまいます。

Shirofuneの媒体間コピー機能により効率的に広告を運用することができるため、費用対効果はかなり高いと感じました。この機能だけでも、Shirofuneのツール利用料分の価値があると感じています。

広告効果の改善だけでなく、最終的な受注にも貢献

− はじめてShirofuneを運用したときの感想を教えてください。

福田:普段の広告運用の実務は基本的に私が行ってきました。以前は直接GoogleやYahoo!から入稿していたのですが、最初にShirofuneの管理画面に触ったとき、広告の成果が簡単に分かることに驚きました。

Shirofuneを導入する前に、何度かGoogleやYahoo!の管理画面を触ったことがるのですが、様々な数値がびっしり並んでいてどの項目を注視して見れば良いのか、いまいちよく分かっていませんでした。

Shirofuneならクリック率や獲得率、利用金額など、主要な数字を一目で把握できることは、広告運用の初心者である自分にとっては非常にありがたかったですね。

小川:個人的な興味からShirofuneの利用中もどんな調整・変更が加えられているか、媒体ツールを見て度々チェックしていました。かなり細かくアップデートされており、感心したのを覚えています。

− 普段はどのように運用しているのでしょうか?

福田:改善カードが昼過ぎに出てくるので、そのタイミングは必ず見ています。そこで確認したキーワードから、増やすべきKWと除くべきKWを判断しています。

− Shirofune導入後に、変化はありましたか?

小川:GoogleとYahoo!の両方で、インプレッションやクリックを獲得できるようになったことが一番大きいです。事業の戦略上、現在は投下していく広告費をどんどん上げていくフェーズなのですが、広告費が増えてもそこに割く手間は増えていません。

また、BtoBの場合、案件の受注までどうしても時間がかかってしまいます。Shirofuneの導入から2、3ヶ月ほど経ってきたところで振り返りをしたところ、最終的なコンバージョン、つまり受注にも繋がりはじめていました。

経営層にこそ、健康労務の課題を知ってもらいたい

− 最後に今後の展望について教えてください。

小川:大きく分けて2つあります。

まずは組織について。
iCAREが今後大きくなるにつれて、もちろんセールスやマーケティングのメンバーも増えていきます。組織の人数が増えたとき、実際に広告の数字を見てもよくわからないメンバーや興味関心を持たないメンバーもいるはず。

Shirofuneの管理画面は広告がよく分からない人にも理解しやすく、見やすい数字が並んでいるため、定例会議でも使いやすい。これはShirofuneに関わらず、今後のメンバーのためにもチーム全体が効率化できるサービスを使っていきたいですね。

そしてもう1つは、健康労務業界全体について。
健康労務の重要性を認識していない企業がまだまだ世の中には存在します。しかし、人事労務の担当者自身はその重要性を感じ、ある種の使命感を抱いています。

そのため、「私が頑張らなければ!」と責任を重く感じてしまっている方が多く、その結果、一人でなんとかしようとするケースが非常に多いんです。しかし、内製化するには山のような業務をこなさねばならず、その結果、無理をしてしまいがち。

しかし本来、健康労務のようなコンプライアンス業務は自動化、効率化しやすいのです。RPA自動化ツールやCarelyのようなシステムで自動化していけば、よりよい職場環境作りを考えるような、より生産性の高い、クリエイティブな仕事に時間を使うことができます。

そのためには、人事労務担当者への訴求のみならず、経営層や専門家、社労士の方々にも健康労務の課題を周知していくことこそが、Carelyの使命だと思っています。

− ありがとうございました。

<文・編集=大木一真 写真=大木一真>

iCARE社のように、Shirofuneで広告運用業務を効率化する